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2025年も大詰め。メディアの調査・分析を行うニホンモニター株式会社による「2025タレントCM起用社数ランキング」が発表されました。1位に輝いたのは川口春奈さん。3年連続の快挙です。
では、なぜ川口さんはこんなにも多くの企業から選ばれつづけるのでしょうか。今回は、ランキング上位に輝いた方々それぞれのイメージや今の時代に広告に求められる要素、その理由について紐解いていきます。

タレント×マーケティングで
成果を最大化
まずは2025年の年間テレビCM起用社数ランキングをお伝えします。
CMに起用されている企業:味の素/イーベイ・ジャパン/NECパーソナルコンピュータ/ENEOS/小田急電鉄/カルビー/KIYOラーニング/熊谷組/Clue/グロップ/ジェーシービー/シオノギヘルスケア/総務省/日本製鉄/ニデック/はま寿司/三菱UFJモルガン・スタンレー証券/森永乳業/ライオン/LIFULL/LAVA International
3年連続1位を獲得した川口春奈さんの出演するCMは、なんといっても多ジャンルからの起用が多いことが特徴。食品、不動産、インフラ、金融と幅広い業種から支持されています。
くわしくは後述しますが、こんなにも多くの商材がマッチするのは、高い好感度だけでなく、安心感があることも理由になっているのでしょう。
また、幅広い年代、性別の方々から慕われていることを証明するように、総務省の国勢調査のCMにも起用されています。
なお、川口春奈さんがアンバサダーを務める企業、ブランドの情報については、以下の記事で紹介しているので、あわせてご覧ください。
CMに起用されている企業:味の素/エイチ・アイ・エス/エース/SBI証券/SBI損害保険/オフテクス/カルビー/サトウ食品/サントリー食品インターナショナル/JX金属/シオノギヘルスケア/小学館/スカパーJSAT/スズキ/鈴与/日立グローバルライフソリューションズ/山崎製パン/ユーキャン/ライオン/ワイモバイル(ソフトバンク)
1社という僅差で2位についたのは、ここ数年ずっと川口さんと首位争いを繰り広げている芦田愛菜さん。2025年については上半期(2025年1月~6月)1位でした。
参照:ニホンモニター株式会社(PR TIMES)「ニホンモニター2025上半期タレントCM起用社数ランキング」
芦田さんもやはり、食品、金融、インフラ、製薬と幅広い企業からの支持を得ています。弱冠21歳ながら、SNS上ではたびたび「人生何周目?」と話題になるほど達観した考えを示すことも多く、フレッシュな印象と貫禄と、どちらも兼ね備えた稀有な存在です。
そんな聡明なイメージもあり、今年は国連開発計画(UNDP)国内親善大使にも任命されました。日本の活動に焦点をあてた大使は新設されたもので、芦田さんは日本における初めてのUNDP親善大使となります。
参照:United Nations Development Programme「芦田愛菜さん、国連開発計画(UNDP)の親善大使に就任」
具体的には気候変動や環境問題に対する啓蒙活動などに取り組むということで、今後はこれまで以上に社会的な課題に対して真摯に向き合う彼女の姿を見る機会が増えそうです。
また現在上映中のアニメーション映画『果てしなきスカーレット』では、主人公の声を担当しており、第81回ベネチア国際映画祭の「アウト・オブ・コンペティション部門」に選出された際の公式上映において、初めて海外映画祭のレッドカーペットに参加することとなりました。
幼いころから第一線で活躍している彼女ですが、まだまだ飛躍するのびしろがあることに尊敬の念と頼もしさを感じます。
CMに起用されている企業:味の素/エスエス製薬/花王/亀田製菓/キヤノンマーケティングジャパン/キリンビール/コスモ石油/COGNOSPHERE/J-オイルミルズ/SKECHERS JAPAN/スピークバディ/日本ケンタッキー・フライド・チキン/ByteDance/フィリップス・ジャパン/明治/レバテック/レバレジーズ
総合3位、男性1位に輝いたのは賀来賢人さん。彼もまた幅広い業種の企業にCM起用されているのですが、同時にゲーム会社のCOGNOSPHERE(『原神』)やTikTokを運営しているByteDanceなどエンタメ系からの支持も目立ちます。
実力派俳優ながらコミカルな演技も数多く披露していることから、地に足着いた印象とユーモラスな印象が同居しているのかもしれません。
なお賀来さんが出演する、コスモエネルギーグループが国内で初めて量産化を実現したSAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)について伝えるCMは、「BRAND OF THE YEAR 2025」において「消費者を動かしたCM展開」を受賞。
これは好感度の高いCMのうち、優れた展開によって業績の向上に貢献した銘柄に贈られる広告賞で、2025年度は全6,596銘柄、13,937作品から148銘柄が選ばれました。
参照:コスモエネルギーホールディングス株式会社「SAFのテレビCMが「BRAND OF THE YEAR 2025」で「消費者を動かしたCM展開」を受賞」
また、1〜3位のみなさんが味の素に起用されていることにも注目したいところ。味の素は商品ごとに異なるタレントを起用しているのですが、いずれもキャスティングの際は、多くの企業から選ばれるような好感度の高さにこだわっていることがうかがえます。
続いて同率4位は、今田美桜さんと、アスリート界では1位となる大谷翔平さん。
今田美桜さんをCMに起用されている企業:AOKI/インディード/SCSK/キリンビール/コーセーコスメポート/全国都道府県及び20指定都市(みずほ銀行)/第一生命保険/電気事業連合会/ニチレイフーズ/任天堂/阪急阪神不動産/P&G/Haleonジャパン/ミスタードーナツ(ダスキン)/楽天モバイル
テレビ番組・CMのリサーチを行うエム・データによると、東京地区地上波キー局のテレビCMの放送回数1位は今田美桜さんだそう。(なお、賀来賢人さんはこちらのランキングでも3位と安定)
参照:エム・データ「2025年TV-CMタレントランキングを発表」
連続テレビ小説『あんぱん』(NHK)の主人公 柳井のぶを演じたことでも話題になり、Yahoo!検索大賞の俳優部門2位に輝き(1位はドラマ『波うららかに、めおと日和』(フジテレビ系)の主人公 江端瀧昌を演じた本田響矢さん)、さらに2025年の締めくくりともなる『第76回 紅白歌合戦』の司会を務めることも決まっています。
参照1:Yahoo!検索大賞 俳優部門
参照2:NHK「第76回 紅白歌合戦 司会」
先般、光文社の女性週刊誌『女性自身』が発表した「2025年に活躍したと思う女優」においても堂々の1位に輝きました。
参照:女性自身「2025年に活躍したと思う女優ランキング!3位広瀬すず、2位河合優実を抑えた1位は?」
そんな多方面から注目されている今田さんもやはり、幅広い分野の企業に起用されていますが、なかでもコスメブランドから選ばれているのが特徴的。
2021年に20代など若年層をメインターゲットに据えて、パッケージデザインを刷新したコーセーのメイクブランド「FASIO」のブランドミューズを務め、同世代の美容に関心のある層へ魅力を届けています。
大谷翔平さんをCMに起用されている企業:ECC/伊藤園/興和/コーセー/コナミデジタルエンタテインメント/住友ゴム工業/セイコーウオッチ/セコム/ディップ/西川/日清製粉ウェルナ/日本航空/ニューバランスジャパン/ビーツ・エレクトロニクス(アップル)/ファミリーマート
大谷翔平さんといえば、2年ぶりの二刀流復活、50本塁打・50奪三振という史上初の「50ー50」を達成、満票で3年連続4回目のMVP受賞と、2025年も話題が尽きず、先般12月8日にはMLBの「トッププレー100」の3位に選ばれたことが、ファンの間で「低評価」だと疑問の声があがるほど。
そんな目覚ましい活躍を見せつづける大谷選手も、多くの企業のCMに起用されていますが、その特徴はやはりグローバルな視点を持った企業が多いという点でしょう。海を越えて大躍進しつづける姿に企業としての姿勢を重ねたCMがよく見られます。
たとえば9月より放送された伊藤園のテレビCM「お~いお茶 LEMON GREEN日米同時発売」篇は、同商品が実際に日米同時発売されることにちなんで、大谷選手がサッカーのリフティングに挑戦すると、瞬く間にその動画が世界中に拡散されてブームを巻き起こすというもの。
またアンバサダーを務めるdip(ディップ)は、社名の由来でもある「dream idea passion」をテーマに働く人へエールを送るというCMを、大谷選手の活動拠点であるロサンゼルスで撮影しました。
CMに起用されている企業:アンドエスティHD/NTTドコモ/花王/キリンビール/コーセーコスメポート/シャープ/全国共済農業協同組合連合会/デンヨー/日本コカ・コーラ/東日本旅客鉄道/メニコン/UBE/ロッテ
現在(2025年12月時点)放送中のドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』(フジテレビ系)に出演中の浜辺美波さんは6位にランクイン。今年は8月に25歳という節目を迎え、それを記念して作られた写真集『25』も話題になりました。
「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2025」でAudi特別賞を受賞し、来年には大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK)への出演にくわえ、主演映画『ほどなく、お別れです』の公開も控えています。
参照:Audi Japan Press Center「「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2025」において挑戦と進化を続ける次世代リーダーにAudi特別賞を授与」
そんな注目の浜辺さんも、先にご紹介した今田美桜さんと同じくコーセーコスメポートをはじめ、アンドエスティHDや花王、メニコンなどファッションやビューティー、エチケット商材といったビジュアル領域の企業、ブランドから支持されているのが特徴的です。
7位には橋本環奈さん、広瀬すずさん、目黒蓮さんが並びました。
橋本環奈さんをCMに起用されている企業:IYAGAMES/青山商事/アサヒビール/NIコンサルティング/花王/コーセーコスメポート/スズキ/タイミー/ハウス食品/ヤマザキビスケット/レインズインターナショナル/ロート製薬
主演するドラマ『天久鷹央の推理カルテ』(テレビ朝日系)の放送や舞台『千と千尋の神隠しSpirited Away』の上海公演など、2025年も着実にキャリアを重ねてきた橋本さん。年明け1月期のドラマ『ヤンドク!』(フジテレビ系)の主演も決まっています。
出演するCMは浜辺美波さんと共通している花王やコーセーコスメポートといったビューティー領域も目立ちますが、特筆すべきはアサヒビール(スーパードライ ドライクリスタル)やレインズインターナショナル(牛角)といった、ビール好きで焼肉好きというご自身の個性とマッチしたキャスティングもされている点でしょう。
広瀬すずさんをCMに起用されている企業:味の素冷凍食品/AGC/FPパートナー/サントリー/資生堂/スズキ/千寿製薬/ソフトバンク/日本マクドナルド/富士フイルム/三井不動産/ライオン
広瀬すずさんは今年、出演する映画が4本も公開され、なかでもノーベル賞作家であるカズオ・イシグロさん原作の『遠い山なみの光』では主人公 悦子を演じ、複雑なストーリーにのまれることなく存在感を強く示しました。
今作はカンヌ国際映画祭にも正式出品されており、広瀬さん自身も国内外問わず広く知られるきっかけになったのではないでしょうか。
それを裏づけるように先述の「2025年に活躍したと思う女優」において3位にランクイン、さらに11月には「第17回TAMA映画賞」最優秀女優賞を受賞しました。
参照:第17回TAMA映画賞
広告においては、「ちびまる子ちゃん」の20年後の世界を実写化して描くサントリー(ザ・プレミアム・モルツ)の人気テレビCMシリーズ「プレモル子ちゃん」の新作が12月に公開されたばかりで話題を呼んでいますが、そのほかはAGCや三井不動産などのコーポレートCMへの起用も印象的。
商材CMよりも企業ブランディングと直接的に結びつくコーポレートCMに起用されるということは、想起させたいブランドイメージを定着させ、さらに高みを目指すことを期待されているといえるでしょう。
目黒蓮さんをCMに起用されている企業:インターメスティック/王子ネピア/カルビー/キッコーマン/キリンビール/キリンビバレッジ/TVS REGZA/任天堂/プーマジャパン/不二家/モトローラ・モビリティ・ジャパン/LINEヤフー
「米国テレビ界のアカデミー賞」ともいわれるエミー賞(第76回)において、史上最多の18部門を制覇し、第82回ゴールデングローブ賞においても4部門を受賞したドラマシリーズ『SHOGUN 将軍』のシーズン2をオーディションで射止めたことが発表されたばかりの目黒蓮さん。
現在はドラマ『ザ・ロイヤルファミリー』(TBS系)にも出演し、錚々たる実力派俳優が演技合戦を繰り広げる今作でも存在感を発揮していますが、以下の記事でも言及したとおり「めめ売れ」といわれる、目黒蓮さんがCMに出演、あるいは紹介した商品はヒットするという社会現象を生み出すほど、経済効果も持っています。
特にジャニー喜多川氏の性加害問題に伴い、旧ジャニーズ事務所所属のタレントのCM起用を見送った企業も複数現れた当時、契約を継続させ、大きな反響を呼んだキリングループとの関係についても言及しているので、あわせてご覧ください。
『女性自身』による「2025年に活躍したと思う俳優」の3位にもランクインし、Snow Manとしての活動だけでなく、個人にもますます関心が集まっています。
参照:女性自身「2025年に活躍したと思う俳優ランキング!3位目黒蓮、2位横浜流星を抑えた1位は?」
なお、深夜ドラマにおいて“胸キュン”させた若手俳優をランクづけした「歴代テレ朝深夜ドラマの胸キュン男子」の4位にもランクインしており、くわしくは以下の記事で解説しているので、あわせてご覧ください。
10位には今をときめく俳優、アイドルが7人ランクイン。
小倉史也さんをCMに起用されている企業:アプリシエイト/アマゾンジャパン/ウイングアーク1st/Uber Japan/カカクコム/コスモ石油/サムスン電子ジャパン/日本たばこ産業/三菱地所/ゆうちょ銀行/ROXX
「カメレオン俳優」の呼び名をほしいままにする元子役の小倉史也さんは、大学卒業後に俳優に復帰し、以降じわじわと認知を広げており、今年は『DOPE 麻薬取締部特捜課』(TBS系)や『晩酌の流儀4〜秋冬編〜』(テレビ東京系)など話題のドラマにも出演しています。
印象的なCMにも多く出演されているので、CMをきっかけに知ったという方も少なくないのではないでしょうか。
芸歴24年というキャリアながら、たとえばサムスン電子ジャパンのCMでは地毛を逆立たせたり、三菱地所のCMでは白髪のシニアに変化したり、CMごとに異なる顔を見せるため、視聴者も飽きずに常に新鮮な気持ちで広告に接触できるというのが、起用社数の多い秘訣かもしれません。
神木隆之介さんをCMに起用されている企業:クラシエ/KDDI/サントリー/積水ハウス不動産/全国都道府県及び20指定都市(みずほ銀行)/ドリコム/パピレス/バンダイ/三菱電機/ラクスル/リクルートスタッフィング
今年32歳にして芸能活動30周年を迎えた神木隆之介さんは、子役時代から休む間なく第一線で活躍しつづけている印象ですが、2年前、30歳という節目にファンクラブを設立し、初めてトークイベント「30祭」を開催するなど、率先してファンとの交流の場も作っています。
その親しみやすさからCM起用社数も安定して多く、誠実さや信頼感を軸に不動産や人材派遣会社といった企業のCMに出演する一方で、KDDI(au)の「意識高すぎ!高杉くん」やみずほ銀行(LOTO7)の「彼と彼女と12億男」といった人気シリーズではユーモアあふれる演技を見せ、ブランドごとに異なるイメージを表現。
菊池風磨さんをCMに起用されている企業:AOKI/NECネッツエスアイ/小泉成器/Cygames/長寿乃里/ドミノ・ピザ ジャパン/P&G/Paidy/ヤマモリ/ユニバーサルミュージック/ROXX
社会現象ともなった「タイプロ」ことtimelesz project -AUDITION-は、2024年にSexy Zoneからtimeleszにグループ名を改名した菊池風磨さん、佐藤勝利さん、松島聡さんの3名が新メンバーのオーディションを行ったプロジェクトですが、その最終審査は年を跨いで2025年に配信され、同時に同グループは現在の8名体制に生まれ変わりました。
所属事務所のSTARTO ENTERTAINMENTとして前代未聞のこのプロジェクトは大きな話題を呼び、2025年のテレビ番組出演本数は478本で前年比200本近く増加。見ない日はないというくらいブレイクしています。
参照:ニホンモニター「設楽統さん3年ぶりの年間首位!ブレイクはtimelesz! ~ ニホンモニター 2025タレント<関東・関西>番組出演本数ランキング~」
なかでも、以前からバラエティ番組などで引っ張りだこだった菊池さんは、小泉成器のドライヤーやヘアアイロンなどの美容家電商品や長寿乃里のスキンケアブランド「SHIKARI」といったビューティー領域のCMで本職のアイドルらしいビジュアルを披露すると同時に、後払いサービスの「Paidy」、少子高齢化を背景にした人手不足解決に挑むROXXのノンデスクワーカー向け転職プラットフォーム「Zキャリア」などのCMでは若年層に寄り添う姿を見せているのが印象的。
鈴木亮平さんをCMに起用されている企業:アリナミン製薬/キリンビール/キリンビバレッジ/スターツコーポレーション/東海旅客鉄道/ニチレイフーズ/日産自動車/日本スポーツ振興センター/P&G/ピタットハウスネットワーク/三菱電機
鈴木亮平さんといえば、役作りのために体重を何度も大きく増減させるストイックさや、映画『エゴイスト』で同性愛者を演じる際にはゲイコミュニティや関係者に綿密に聞き込みをして当事者としての視点を持つ努力を怠らなかっただけでなく、普段から「好きな異性のタイプ」などを質問されると「だれもが異性を好きとは限らない」と発言するなど、社会の意識変化を促す理知的な面が際立っている役者。
2025年は『劇場版TOKYO MER〜走る緊急救命室〜南海ミッション』と『花まんま』と、出演している映画が2本公開されたのにくわえ、ドラマ『火星の女王』(NHK)も放送され、2026年も『劇場版TOKYO MER〜走る緊急救命室〜CAPITAL CRISIS』の公開、ドラマ『リブート』(TBS系)の放送が早くも予定されており、引き続き多くの方から求められていることを感じます。
起用されているCMも不動産や鉄道、自動車など、信頼感が切り離せないジャンルのものが多く、真摯な印象が広く根づいていることがうかがえます。
前出のエム・データの発表によると、テレビCMの放送回数は2025年男性トップでもあるので、また多くの方にポジティブなイメージが広まったところではないでしょうか。
出口夏希さんをCMに起用されている企業:AIDEM/味の素/アットホーム/イオン/キリンビバレッジ/バンダイ/東日本旅客鉄道/フジクラ/みずほ銀行/みずほフィナンシャルグループ/明治
出口夏希さんは12月11日に行われた「エル シネマアワード2025」授賞式にて、主演映画『か「」く「」し「」ご「」と「』でのフレッシュながらたしかな存在感を放った演技が評価され、「エル ガール ライジングスター賞」を受賞し、今後さらなる活躍が期待されている若手俳優の一人。
参照:ELLE「北川景子や吉沢亮らが受賞! 「エル シネマアワード2025」授賞式を現地レポート」
広告においても、フジクラやみずほフィナンシャルグループなどはコーポレートCMに起用しており、企業のブランド力を底上げしてくれる存在だと認識されていることがわかります。
奈緒さんをCMに起用されている企業:NTTドコモ/公文教育研究会/クラシエ/神戸製鋼所/コジマ/サントリー/サントリー食品インターナショナル/東洋水産/三井ダイレクト損害保険/レバレジーズ/レバレジーズメディカルケア
奈緒さんはかねてよりその演技力が高く評価されていますが、海外に見せたい日本のドラマ作品を表彰する「東京ドラマアウォード2025」において、ドラマ『東京サラダボウル』(NHK)でのエネルギッシュながら時折見せる繊細な表情、そして作中“レタス頭”と呼ばれる緑色に髪を染める役づくりが支持され、主演女優賞を獲得。
参照:国際ドラマフェスティバル「東京ドラマアウォード2025」
CMでも自然な演技で商品やサービスの魅力を伝える役目を担っています。また、サントリーとサントリー食品インターナショナル、レバレジーズとレバレジーズメディカルケアなど関連会社に起用されるケースも見られ、グループ全体で奈緒さんの持つあたたかな雰囲気と視聴者に寄り添う姿勢に期待していることがうかがえます。
見上愛さんをCMに起用されている企業:朝日新聞社/MSD/花王/カネボウ化粧品/カンロ/SCREENホールディングス/西武鉄道/日産自動車/日本中央競馬会/マンナンライフ/三井不動産商業マネジメント
見上愛さんは、今年6月に公開されて以降、評判が評判を呼び未だロングラン上映中で、実写邦画興行収入歴代1位の記録を更新しつづけている『国宝』にも、ラストにつながる重要な役柄で出演し、より多くの注目を浴びるようになりましたが、2019年に俳優デビューして以降、着実にキャリアを積んできました。
11月には世界的に影響力を持つファッション誌『VOGUE JAPAN』が主催する、その年を彩った才能あふれる表現者や目覚ましい活躍を見せたニューカマー、大きな飛躍を遂げた人物を讃えるアワード「THE ONES TO WATCH 2025」にも選ばれ(なお同じく『国宝』に出演している横浜流星さんも同賞を受賞)、また来年のテレビ小説『風、薫る』(NHK)の主役を務めることも決まっており、もはや国民的俳優への道を約束されたも同然といっても過言ではないかもしれません。
参照:VOGUE JAPAN「THE ONES TO WATCH 2025」
出演するCMの目的も、コスメブランド「KATE」(カネボウ化粧品)や「ピュレグミ」(カンロ)といった商材の訴求だけでなく、昨年2024年からは子宮頸がん疾患啓発キャンペーン(MSD)など多岐に渡り、若年層のロールモデルとなりうる存在であることを示唆しています。
続いて17位以降もお伝えします。
大泉洋さんをCMに起用されている企業:ENEOS/MTG/サントリー/第一興商/ダスキン/TOPPANホールディングス/日本ハム/P&G/ヤクルト本社/ヤマサ醤油
上白石萌音さんをCMに起用されている企業:サントリー/サントリー食品インターナショナル/全国都道府県及び20指定都市(みずほ銀行)/第一三共ヘルスケア/トリファ/日本赤十字社/ネクストレベルホールディングス/不二家/読売新聞社/ラクス
佐久間大介さんをCMに起用されている企業:カルビー/Clue/健栄製薬/コナミデジタルエンタテインメント/ディップ/BANDAI SPIRITS/プーマジャパン/不二家/ペットライン/LINEヤフー
玉木宏さんをCMに起用されている企業:アリナミン製薬/イオン/井村屋/エランコジャパン/花王/カゴメ/Geekly/ソニー損害保険/東京日商エステム/ホーユー
チョコレートプラネットのお二人をCMに起用されている企業:青山商事/アサヒビール/エイブル/グーグル/グラフィコ/東京都/任天堂/Netflix/久光製薬/Maneql
長澤まさみさんをCMに起用されている企業:アサヒ飲料/アサヒビール/NTT東日本/クボタ/資生堂/住友林業/大日本除虫菊/日本中央競馬会/ビーワイディージャパン/ライオン
藤本美貴さんをCMに起用されている企業:花王/Copia/JNTLコンシューマーヘルス/塩野義製薬/ジャパネットたかた/スタイリングライフ・ホールディングス BCLカンパニー/総務省/ディー・エヌ・ケー/日本プロサッカーリーグ/ハウス食品
なお、藤本美貴さんをCMに起用したいと考えている企業は、ぜひSkettt(スケット)にご相談ください。Sketttは事前に撮影したオリジナルの写真や動画、音声といった素材の提供のみならず、企業ごとに適したプロモーションのサポートも行うサービスです。
松坂桃李さんをCMに起用されている企業:花王/霧島酒造/ジェーシービー/ソニー生命保険/タイガー魔法瓶/大和ハウス工業/中外製薬/ハウス食品/ヤクルト本社/リクルート
山本耕史さんをCMに起用されている企業:味の素/NTTアノードエナジー/サントリー/サントリー食品インターナショナル/全国都道府県及び20指定都市(みずほ銀行)/第一三共ヘルスケア/大日本除虫菊/バンダイナムコエンターテインメント/P&G/ワークポート
横浜流星さんをCMに起用されている企業:アサヒビール/イオンフィナンシャルサービス/湖池屋/第一三共ヘルスケア/日鉄興和不動産/ハイセンスジャパン/富士フイルム/プロトコーポレーション/マルハニチロ食品/ライオン
綾瀬はるかさんをCMに起用されている企業:アリナミン製薬/江崎グリコ/キッコーマン/キリンビール/日本生命保険/P&G/P&Gプレステージ/ファーストリテイリング(ユニクロ)/フジパン
有村架純さんをCMに起用されている企業:伊藤園/花王/KDDI/住友生命保険/第一三共ヘルスケア/東京地下鉄/日産自動車/はごろもフーズ/マイナビ
伊藤沙莉さんをCMに起用されている企業:エスエス製薬/花王/サントリー/サントリー食品インターナショナル/全国信用金庫協会/ダイハツ工業/日本マクドナルド/ポケモン/リクルート
上戸彩さんをCMに起用されている企業:AOKI/カルビー/公文教育研究会/サントリー/ソーダストリーム/ソフトバンク/トリドール/明治/ライオン
木村拓哉さんをCMに起用されている企業:OWNDAYS/シェイプアップハウス/ファーウェイ・ジャパン/プレミアアンチエイジング/マイナビ/三菱UFJ銀行/三菱UFJニコス/ヨドコウ/ロッテ
小芝風花さんをCMに起用されている企業:井田ラボラトリーズ/エヌ・ティ・ティ・ソルマーレ/カカクコム/キリンビール/シーシーアイ/田辺三菱製薬/日清オイリオグループ/三井住友カード/山崎製パン
斎藤工さんをCMに起用されている企業:NTTソノリティ/カッパ・クリエイト/興和/サントリー/日総工産/バンダイ/富士電機/マルコ/リクルート
中条あやみさんをCMに起用されている企業:インディード/カネボウ化粧品/キリンビール/キリンビバレッジ/グーグル/千寿製薬/大王製紙/東京海上ダイレクト損害保険/リクルート
永尾柚乃さんをCMに起用されている企業:ACジャパン/オリックス生命保険/クラシエ/湖池屋/KOMERI/ソフトバンク/テーブルマーク/明治/理研ビタミン
山田裕貴さんをCMに起用されている企業:壱番屋/MTG/花王/カプコン(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)/興和/サッポロビール/大東建託/日本生命保険/バンダイ
吉岡里帆さんをCMに起用されている企業:アサヒビール/全国都道府県及び20指定都市(みずほ銀行)/ZOZO/ディー・アップ/都市再生機構/日立グローバルライフソリューションズ/メガネトップ/横浜ゴム/読売新聞社
吉高由里子さんをCMに起用されている企業:アンドエスティHD/花王/JCOM/ダイハツ工業/大和ハウス工業/日清食品/久光製薬/三井住友カード/三井住友銀行
あのさんをCMに起用されている企業:アマノ/KDDI/日本コカ・コーラ/P&G/ブックオフコーポレーション/Mizkan/ライフカード/リクルート
杏さんをCMに起用されている企業:あいおいニッセイ同和損害保険/Uber Japan/近鉄グループホールディングス/資生堂/第一三共ヘルスケア/Duolingo/Mizkan/ヤクルト本社
池田エライザさんをCMに起用されている企業:シャークニンジャ/電源開発/東京シティ競馬/トラストバンク/富国生命保険/ペルノ・リカール・ジャパン/ポケモン/ユニ・チャーム
大橋和也さんをCMに起用されている企業:AOKI/The Founders JAPAN/全薬工業/CHINTAI/桃屋/森永製菓/ユーキャン/ラウンドワンジャパン
なお、大橋和也さんの出演するCMについては、以下のアイドルを広告に起用する効果を解説した記事でも紹介しています。あわせてご覧ください。
北村匠海さんをCMに起用されている企業:アサヒビール/ダイハツ工業/ニコン/ネスレ日本/パーソルキャリア/三井住友カード/三井住友銀行/ユー・エス・ジェイ
杉咲花さんをCMに起用されている企業:NSW/サントリー/サントリー食品インターナショナル/敷島製パン/ソフトバンク/東ソー/日本経済新聞社/農林中央金庫
高橋文哉さんをCMに起用されている企業:SBSホールディングス/花王/クラレ/すき家/東京シティ競馬/日本コカ・コーラ/ブルボン/Mizkan
永野芽郁さんをCMに起用されている企業:NTTコミュニケーションズ/クラシエ/サンスター/サントリー/ジェーシービー/HOYA/三菱重工業/モスフードサービス
松重豊さんをCMに起用されている企業:アットホーム/ACジャパン/キリンビール/サッポロビール/Sansan/CP One Japan/ダイショー/ライオン
芳根京子さんをCMに起用されている企業:アサヒビール/岩塚製菓/サンヨー食品/Sky/田辺三菱製薬/ニッスイ/日本損害保険協会/三井不動産商業マネジメント

さてここからは、こんなにも多くの魅力的な俳優、タレントがさまざまなCMに出演するなか、川口春奈さんが3年も連続してCM起用社数1位の座を保ちつづける理由について考えていきたいと思います。
広告と商品、ブランド、企業は直線で結びついています。CMに起用されるタレントが視聴者から支持されれば支持されるほど、企業の認知度や好感度は上昇する可能性が高まりますが、その反面、炎上や不祥事、スキャンダルといったトラブルが起きたときに、企業のイメージも一緒にダウンしてしまうリスクも伴います。
この点については、タレントを広告に起用するメリット・デメリットを解説した以下の記事をあわせてご覧ください。
先に挙げたランキングを見ても、人気が高いだけでなく、クリーンな印象の強い方が多いことがわかります。この傾向は2020年代に入ってから特に顕著に現れるようになったと考えられるのですが、その背景にはZ世代の台頭が考えられるでしょう。
Z世代が経済面で影響する年代になり、その特性といわれている堅実的で社会貢献に関心が高いという要素を、企業もこれまで以上に意識するようになったのです。
またコロナ禍以降、よりオンライン上の情報が強い力を持つようになったため、たとえばSNS上に公開した映像に対して一度批判的な声が集まりはじめると、一気に拡散されてしまい、すぐに取り下げてもネガティブなイメージを払拭するのが難しいという点も挙げられるでしょう。
そういった経緯で、今まで以上に炎上リスクに敏感になった企業が増えるなか、川口さんは普段からメディアに取り上げられる内容も健全なものばかりで、安心感があります。
あえて不躾な物言いをしてしまうと、炎上しない=ROIが高い俳優だといえるのではないでしょうか。
若年層から支持を得ている、ファミリー層にササる、といったようにファン層が限定的なタレントも、ターゲット層を同じくする商材と強くマッチするので、広告市場においてはメリットになりますが、一方で川口さんの場合は幅広い層から人気だという点も魅力のひとつです。
国民的俳優の一人として認知度が高いことはもちろん、そのナチュラルなキャラクターで年代も性別も問わず人気なので、あまりマッチする商材やブランドに偏りがありません。
バイアスが少なければ、どんな領域の広告に出演していても違和感が生じにくく(もちろん、あえて違和感を発生させて記憶に残すというテクニックもあるでしょう)、つまりはどんな商品、企業の“顔”にもなれるのです。
このことは、実際に今年起用している企業の業種の幅広さに証明されています。だれにでも理解されるキャスティングは、共感性が重要視される現代において、とてもリスクの低い判断といえるでしょう。
先述のとおり、現代の価値観にはZ世代の特性といわれる要素が強く投影されていると考えられます。そのひとつが①の段落で触れた、“炎上しない”、いわば清潔感。
しかし多様性が問われる現代において、ただ綺麗事を言うだけのタレントは求められません。完璧であることよりも、親しみやすさや嘘がなく誠実であることが重要視されるのです。
川口さんはバラエティ番組や自身のYouTubeチャンネルにおいて、常に自然体で飾らない素の表情を見せており、若手俳優が敏感になりがちな恋愛観といったトピックにも正直な意見を述べるなど、その等身大の姿に共感してファンになったという方も少なくないでしょう。
つまり、現代の広告に必要な清潔感、等身大の姿、共感性という要素をすべて満たした、透明性、健全性の高い存在なのです。
川口さんは2007年にローティーン向けファッション誌『ニコラ』のオーディションにてグランプリを獲得して芸能活動を始めて以降、活躍の場を広げつづけてきたため、前提として、積み上げてきたキャリアに裏づけられた人気と実力、継続力があります。
俳優として求められた役柄を演じることにも長けているため、企業の示したい人物像を表現し、そのブランドになじみながらも元来持っている華やかさで人々の記憶に印象を残すことも得意でしょう。
ブランドパワーに吸収されることなく、むしろ大きくすることができるということは、ブランドの人格の一部を担うことができるということ。
これが幅広い業種の企業から選ばれる秘訣であり、結果、そのトータル数も増やしつづけているのです。

タレントを起用した広告を作る際の目的や考え方はさまざまで、たとえば一日限定放送のCMだからとにかくインパクトを出すために旬なタレントを起用したい、というケースもあれば、まだ認知度の低い企業だから理想像に近いタレントを起用してブランディングを強化したい、というケースや、あえてまだあまり知られていないタレントを起用して会社の成長を示したいというケースもあるでしょう。
ただ最終的に必要となるのは「だれも嫌がらない」という視点。見ていて不快になってしまうような広告は、特に情報が飽和している現代において、より一層ユーザーの“広告疲れ”を招きかねません。
川口さんの場合は、普段の発言や行動、そしてもちろん芝居仕事によって培われた、品行方正で安心感があり、世代や性別を横断して共感されやすい、という安定したブレないイメージの基盤があります。
それは積極的な選出だけでなく、消極的な選出によっても第一想起として名前が挙がることにつながるため、川口さんが3年も連続してCM女王でいるのは、人気が高いゆえの副産物としてだけでなく、必然の最適解ともいえるでしょう。
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