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芸能人が企業やブランド、商品のアンバサダーを務めることは珍しくありませんが、現在どういった著名人がどういったブランドに選ばれているのか気になる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、芸能人などの有名人をアンバサダーに起用するメリットや選び方・注意点、そして現在さまざまな企業から選ばれている芸能人について解説、紹介します。

タレント×マーケティングで
成果を最大化

近年、名だたるブランドが芸能人などの有名人をブランドアンバサダーとして起用する動きが加速しています。
たとえば、Number_iの平野紫耀さんがルイ・ヴィトンのアンバサダーに就任し、イベントに出席した際に持っていたバッグは、30万円以上する高価格ながら即日完売したり、またSnow Manの目黒蓮さんが、自身がジャパンメンズブランドアンバサダーを務めるFENDIの財布の愛用を公言すると、やはりたちまち完売したり、その広告効果は絶大。
参照:日刊サイゾー「平野紫耀&目黒蓮、広告業界が注目する二大タレントに! 「めめ売れ」「平野売れ」の爆発力」
例に挙げたのはいずれもファッションブランドに関するものですが、アパレルやビューティー業界に限らず、フードや自動車、家電、食品、さらにはSDGsなどの取り組み啓蒙に至るまで、さまざまな領域で広がりを見せています。
現に平野さんも目黒さんもサントリーの「翠(すい)」(2025年2月より杉咲花さん、中島歩さんに交代)やキリンの「午後の紅茶」や「晴れ風」などのCMに起用され、多くの業界から引っ張りだこで、それぞれ大きな影響力を放っていることから「平野売れ」「めめ売れ(目黒蓮さんの愛称「めめ」が由来)」と呼ばれ、さまざまな業界から注目を集めています。
その背景にあるのは、モノの性能や価格だけでは差別化が難しくなった時代において、「誰が紹介するか」「どんな価値観と共鳴しているか」が購買やブランド認知に強く影響するようになったという潮流です。
SNSや動画プラットフォームの普及によって、情報の拡散力は爆発的に高まりました。一方で、消費者は押し売りのような宣伝臭の強い広告に不快感を示すことも増え、共感できるメッセージや“顔の見えるブランド”への支持を強めています。
そうしたなかで、芸能人のアンバサダー起用は「ブランドの世界観を象徴する存在」として非常に効果的です。テレビや映画、CM、あるいはSNSなどで日常的に目にする芸能人は、多くの場合すでにファン層との一定の信頼関係を築いています。
そのため、企業が伝えたいメッセージや価値観を体現・発信してもらうことで、無理なく自然に生活者に届くルートが生まれるのです。
また、従来のテレビや雑誌といったマスメディアによる一方向のプロモーションだけでなく、SNSを通じた双方向の発信ができるのも芸能人ならではの強みです。
投稿ひとつが数万件以上のリアクションを呼び、広告換算では計り知れない影響力をもたらすこともあるでしょう。
特に近年では、企業の信頼感や社会的意義を担保する存在として、アンバサダーが果たす役割はますます大きくなっています。
たとえばSDGsへの取り組みに注力することを決断したとき、普段から地球環境について発言している芸能人をアンバサダーに起用すれば、プレスリリースや企業アカウントのSNS上で発表するのみよりも広く知られることになるでしょう。
このように、芸能人をアンバサダーに起用することは「話題性」や「ファン獲得」だけにとどまらず、ブランドの本質的な価値を社会に伝えるための戦略的パートナーとしての意味合いを持ちはじめているのです。
アンバサダーという言葉の意味やパートナーシップ契約との違いについては、以下の記事をご参照ください。

それでは早速、企業やブランドが芸能人をアンバサダーに起用している事例をいくつか一覧でご紹介します。
ファッション業界だけでなく飲料や生活用品など、さまざまな事例が存在するので、どういう業種の企業がどういう方をアンバサダーに起用しているのか、参考になるのではないでしょうか。
アンバサダー | 企業・ブランド | 分野・領域 |
|---|---|---|
平野紫耀さん | ルイ・ヴィトン(2025年〜) | ファッション |
イヴ・サンローラン・ボーテ(2025年〜) | ビューティー | |
目黒蓮さん | フェンディ(2024年〜) | ファッション |
モトローラ(2024年〜) | 通信機器 | |
レグザ(2024年〜) | 映像機器 | |
横浜流星さん | レシピスト(2019年〜2020年) | スキンケア |
ディオール(2020年〜) | ファッション | |
シュウ ウエムラ(2023年〜) | ビューティー | |
吉沢亮さん | ディオール ビューティー(2021年〜) | ビューティー |
Immersive Museum TOKYO(2024年) | イベント | |
アイリスのお茶 綠(2025年〜) | 飲料 | |
髙橋海人さん | エトロ(2025年〜) | ファッション |
トリデン(2025年〜) | スキンケア | |
HOKUSAI—ぜんぶ、北斎のしわざでした。展(2025年) | イベント | |
丸亀うどーなつ(2025年〜) | フード | |
Mrs. GREEN APPLE | トミー ヒルフィガー(2024年〜) | ファッション |
グリーンアップル大使(2025年〜) | フード | |
中谷美紀さん | ディオール ファイン ジュエリー & タイムピーシズ(2022年〜) | ファッション |
ディオール ビューティー(2024年〜) | ビューティー | |
ウィーン国立歌劇場2025年日本公演(2025年) | イベント | |
小松菜奈さん | シャネル(2016年〜) | ファッション |
ニコアンド(2018年〜2020年) | ファッション | |
川口春奈さん | フェンディ(2023年〜) | ファッション |
「ペルソナ」シリーズ(2023年〜) | ゲーム | |
LAVA(2024年〜) | フィットネス | |
シナール医薬品シリーズ(2024年〜) | ヘルスケア | |
エネオス(2024年〜) | エネルギー |
それぞれ以下にて、くわしく紹介していきます。
平野紫耀さんは2025年よりファッションブランドのルイ・ヴィトンとビューティーブランドのイヴ・サンローラン・ボーテのアンバサダーを務めています。
いずれもかねてより本人が愛用していたり、好きだということを公言したりしており、そのうえで彼の持つスピリットやイメージがブランドの世界観や目指す未来と合致したため、選ばれたようです。
ルイ・ヴィトンに関しては、前年の2024年よりパートナーシップを締結、そしてイヴ・サンローラン・ボーテに関しても、同じく2024年よりアジアアンバサダーに就任しており、それぞれさらなるグローバルな活躍を期待されて、翌年2025年より新アンバサダー(ルイ・ヴィトンは同年6月時点でハウスアンバサダー※)に起用されることになりました。
※ハウスアンバサダーとアンバサダーの違いについては以下の記事をご確認ください。
そのほか、虫さされの際に使用する池田模範堂の「ムヒシリーズ」やボシュロム・ジャパンのコンタクトレンズ「ボシュロム アクアロックス® シリーズ」のイメージキャラクターにも再度就任するなど、同じ企業やブランドとの関わりを深めていく契約が多いのがうかがえます。
広告効果が高いのは前述のとおりですが、それだけでなく、思わずその先を期待してしまうようななにかを感じさせるのが旬の人の特徴かもしれません。
参照1:ルイ・ヴィトン ジャパン株式会社(PR TIMES)「【ルイ·ヴィトン】平野紫耀をメゾンの新たなアンバサダーに起用」
参照2:日本ロレアル(PR TIMES)「平野紫耀が今後グローバルな活動に幅を広げる新「イヴ・サンローラン・ボーテ アンバサダー」へ。ブランドのスピリット“LOVE”を象徴した「I LOVE YOU SO」コレクションに登場。」
なお、平野さんが所属しているNumber_iのポップアップストアの情報については、以下の記事をあわせてご覧ください。
先ほど「めめ売れ」について言及した目黒蓮さんは、2024年よりファッションブランドのフェンディやスマホブランドのモトローラ、テレビをはじめとする映像機器ブランドのレグザと、さまざまな分野のアンバサダーに就任しています。
所属しているSnow Man全体でもスポーツブランドPUMAのアンバサダーを務めており、またさまざまな企業のイメージキャラクターにも起用されているため、見ない日はないといっても過言ではないかもしれません。
とくに注目すべきは飲料メーカーであるキリンビバレッジ、キリンビールとの関係性。目黒さん自身はかねてより多くのファンを抱える人気タレントではありますが、いわゆる「旧ジャニーズ問題」の影響で広告起用を見送る企業も見られたなか、この両社は目黒さん個人と直接契約し、それまで起用していた「午後の紅茶」のイメージキャラクターの続投を選択したのです。
参照:キリンホールディングス「1.目黒蓮さんとの広告に関する直接契約締結について」
結果、天海祐希さん、内村光良さん、今田美桜さんとともにCMに出演した新ビールブランド「晴れ風」は初年度で売り上げ本数2億本を突破し、日本食糧新聞社の「第43回食品ヒット大賞」など数々の賞を受賞。
参照2:キリンビール株式会社(PR TIMES)「「キリンビール 晴れ風」 ヒット大賞3冠※1を受賞し、大ヒットを記録!!皆さまへの感謝の気持ちを込めて、東京・名古屋・大阪で愛飲御礼イベント開催決定!」
もちろんこれは目黒さんの集客力だけによるものではありませんが、自身もSNS上などで同製品を飲んでいるところを見せるなど率先して宣伝していたことから、少なくともファンへの影響は大きかったことがうかがえます。
また同時に、起用した企業にとっても自社製品を積極的に紹介してくれるのは好印象だと想像できるので、そういった点もあって多くの企業やブランドからラブコールがやまないのかもしれません。
なお、2025年11月にはモデルプレスによる「歴代テレ朝深夜ドラマの胸キュン男子」ランキングの上位に輝いており、その影響力と出演しているCMについて以下の記事でくわしく紹介しているので、そちらもあわせてご覧ください。

画像出典:シュウ ウエムラ(PR TIMES)「シュウ ウエムラ ジャパン ブランドアンバサダーに横浜流星さんが就任」
横浜流星さんは、資生堂が2020年まで展開していたスキンケア・ボディケアブランドのレシピスト(2019年〜)やコスメブランドのシュウ ウエムラ(2023年〜)などビューティー領域のアンバサダーを多く務めています。
横浜さんといえば中学生のころに空手の世界チャンピオンにも輝き、格闘家としての将来を有望されていたほど武闘派として知られますが、どこか中性的で柔らかい印象も魅力的。
シュウ ウエムラのアンバサダーに就任してからは、ジェンダーレスなメイキャップを施したプロモーションに何度も起用されており、ブランドの世界観を幅広い層へと広めています。
また2020年にはディオール メンズ初のジャパンアンバサダーに就任。長きにわたって多くのコレクションやキャンペーンに参加しており、企業、ブランドと強い信頼関係にあることが伺えます。
参照1:株式会社資生堂(PR TIMES)「recipist(レシピスト)ブランドアンバサダー就任披露イベント「はじめまして。『#たおりゅう』です!」開催」
参照2:シュウ ウエムラ(PR TIMES)「シュウ ウエムラ ジャパン ブランドアンバサダーに横浜流星さんが就任」
参照3:スターダストプロモーション「横浜流星 「ディオール」メンズ初のジャパン アンバサダーに就任!」
主演映画『国宝』(2025年)での演技も高く評価されている吉沢亮さんも、さまざまな企業のアンバサダーに起用されています。なお『国宝』は横浜流星さんとの共演も話題で、お二人は普段から本業である俳優業において常に表現力を磨かれているからこそ、あらゆる企業の魅力を広く伝える力を持っているのかもしれません。
吉沢さんもビューティーブランドのアンバサダーを務めています。ディオール ビューティーのアンバサダーに就任したのは2021年のことですが、その以前より同ブランドの展覧会のオーディオガイドを担うなど、信頼関係を築いていました。
また展覧会というと、2024年に社会現象にまで至った没入型アートミュージアム「Immersive Museum TOKYO」のアンバサダーにも就任。一方で生活に深く関わる分野だと、アイリスオーヤマの緑茶飲料「綠(りょく)」のアンバサダーにも起用されています。
ここで注目したいのは吉沢さんとアイリスオーヤマの関係性。2025年、それまで吉沢さんをイメージキャラクターに採用していた多くの企業が、当人の不適切な行為をきっかけにCMの削除や降板を発表したなか、アイリスオーヤマは続投の意思決定を表明し、それが多くの世論の関心を集めました。その多くは賛同するもので、同社はアンバサダーもファンも失わずにすんだのです。
起用していたアンバサダーやイメージキャラクターが不祥事を起こした際に企業としてどういった決断をするのか、もちろん正解はありません。とくに吉沢さんの場合は飲酒によるものだったため、それまでCMに起用していたアサヒビールが契約解除するのは自然な流れでしょう。
ただ、それまでのアンバサダーとの歩みをふまえて、他社の判断に影響されることなく、自社に合った決断を迅速に行う必要があるということはいえそうです。
参照1:アイリスオーヤマ「吉沢亮さんのタレント契約 継続決定のお知らせ」
参照2:プレジデントオンライン「「CM起用を続けます」そんな会社は見たことない…吉沢亮の泥酔騒動を不問にしたアイリスオーヤマの判断力」
髙橋海人さんはKing & Princeとしての活動もさることながら、近年は個人の仕事も目立っています。まず特筆すべきは2025年4月3日にイタリアのラグジュアリーブランドETRO(エトロ)のグローバルアンバサダーに就任したこと。
髙橋さんは2019年に出演映画『ブラック校則』の舞台挨拶時に同ブランドと出合って以降、自ら同ブランドのアイテムを選ぶことが多かったのですが、その後、ファッションショーに招待されるようになり、クリエイティブ・ディレクターのマルコ・デ・ヴィンチェンツォらと交流を深め、満を持して2025年にアンバサダー就任が発表されました。
ETROが日本人をグローバルアンバサダーに迎えるのは初めてのことで、しかも発表日である4月3日は髙橋さんの誕生日であることを考えると、相思相愛の関係から発展した起用であることがうかがえます。
くわえて翌月の5月には、自身が描いたペイズリーデザインによるカプセルコレクション「ETRO per Kaito Takahashi(エトロ ペル カイト タカハシ)」の発売を発表。アンバサダーがラグジュアリーブランドと共創してプロダクトを生み出すことは珍しく、大きな話題を呼びました。
なおコレクションは発売直後に即完売し、あまりの人気ぶりに急遽、追加受注生産が決定。TシャツなどSSを中心にしたラインナップでしたが、2025年10月時点でまだ生産・発送が追いついていないそうです。
この反響を受け、同年11月には2025ホリデーコレクションのハイライトのひとつとして、ETRO per Kaito Takahashiのミニスカーフ「ペイズリーナ」のホリデーリミテッドエディションを2色展開で発表。
前回のコレクションは日本国内+公式オンラインストアのみでの販売でしたが、今回は世界各国の主要なエトロブティック(ミラノ、ロンドン、パリ、ニューヨーク、北京、ソウル、東京)、および公式オンラインストアにて11月26日(水)より取り扱い予定です。
参照:エトロ ジャパン(PR TIMES)「【エトロ】髙橋海人とのカプセルコレクション「ETRO per Kaito Takahashi」ホリデー限定ペイズリーナ」
また同年は韓国発のスキンケアブランドTorriden(トリデン)のアンバサダーにも就任(3月)。こちらも自身が普段から愛用しているブランドだと公言しており、双方の関係性に注目が集まります。
Torridenの商品を購入したレシートの写真を撮って応募すると、抽選で髙橋さんのアクリルスタンドやキーチャームが当たるキャンペーンが開催されたり、ポップアップストアにファンが一緒に撮影することのできるパネルが展示されるなど、CMや店内POPに出演・掲載されるだけでなく、さまざまなかたちで集客・売り上げ向上に寄与しているようです。
さらに同年、先述のとおりペイズリーをデザインするなど、普段からアートに親しんでいる面も知られることから、アートイベント「HOKUSAI—ぜんぶ、北斎のしわざでした。展」の公式アンバサダーにも就任(7月発表。会期は9月〜11月)。音声ガイドでナビゲーターも務めています。
北斎の愛弟子であり、のちに渓斎英泉として活躍する画家 善次郎役で出演している映画『おーい、応為』の全国上映も会期中に始まり、その親和性もファンの回遊性を高めているようです。
現代における空前の“北斎ブーム”に髙橋さんがどれだけ寄与しているかについては、以下の記事でくわしく解説しています。
また同年、丸亀製麺の人気商品「丸亀うどーなつ」のアンバサダーにも就任。時期が前後してしまいますが、4月より新商品「いちごみるく味」、「きなこ味」、「みたらし味」の3種が販売開始され、それに伴い、SixTONESの松村北斗さんとともに起用されました。
同商品は、夏はアサイーベリー味、秋はまろん味など、頻繁に新フレーバーが誕生し、都度お二人の新CMが公開され、Xなどでは活発にキャンペーンも行われているため、目にする機会も多いでしょう。
髙橋さんに関しては、MCを務めるテレビ番組「キントレ」(日本テレビ)の企画で、丸亀製麺に一日アルバイトとして潜入したこともあり、SNS上などでは実際にその店舗に聖地巡礼として訪れるファンも多く見かけます。
企業がアンバサダーを選ぶ際のポイントについては後述いたしますが、いずれもストーリー性を感じられる起用であることから、多くの方に受け入れられている好例でしょう。
なお、2025年からKing & Princeとして、永瀬廉さんとともにミッキーマウスのベストフレンドに選ばれていますが、アンバサダーとはまた異なる位置付けなので当記事では割愛します。代わりにウォルト・ディズニーのグローバル戦略に関する以下の記事でくわしく解説しているので、そちらをあわせてご覧ください。
くわえて、King & Princeのポップアップストア情報について以下の記事で紹介しているので、こちらもあわせてご覧ください。

「ミセス」の愛称で親しまれている人気バンドMrs. GREEN APPLEはメンバー3人そろってTommy Hilfiger(トミー ヒルフィガー)のジャパンアンバサダーと「グリーンアップル大使」に就任しています。
Tommy Hilfigerのジャパンアンバサダーに就任したのは2024年9月。発表の同日から開始された2024 Fallシーズンのキャンペーンの顔となり、ブランドのホームタウンであるニューヨークを舞台に撮影されたビジュアルが解禁されました。
また、同月9月8日(現地時間)には同じくニューヨークで開催された2025年SSのショーにも来場し、トミー・ヒルフィガーより「ファッションと音楽を融合させ、2つの世界の境界線を押し広げるMrs. GREEN APPLEの情熱的な力は驚くべきものです。彼らの活躍と歌が、日本のみならず世界中のオーディエンスへ響き渡るのを見られるのは素晴らしいことです。改めて、トミーファミリーにようこそ!」と歓迎されました。
「“ジャパン”アンバサダー」という名前ではありますが、彼らの今後のワールドワイドな活躍を期待されて選ばれたことがわかります。
参照:合同会社 PVHジャパン(PR TIMES)「トミー ヒルフィガーが、Mrs. GREEN APPLEをジャパンアンバサダーに起用 2024 Fallシーズンのキャンペーンの顔に」
そしてグリーンアップル大使は、2025年に日本を代表する青リンゴの産地である青森県と長野県がタッグを組み、その魅力を広く伝えたいということで任命されました。
選ばれた理由は、名前にシンパシーを感じるだけでなく、常に精力的に活動の範囲を広げていく彼らのイメージによるところもあります。
実は、日本国内におけるリンゴの生産量は年間40万トン以上もありますが、青リンゴはそのうちの1割程度。けれど、貴重なその輝きと、甘酸っぱい味わいはいうまでもなく唯一無二。
Mrs. GREEN APPLEも同じく唯一無二の存在であり、歌声や演奏だけでなく、衣装もふくめ、常に新鮮でフレッシュなパフォーマンスで魅了することから選ばれたのでしょう。
参照:食楽web「Mrs. GREEN APPLEが「グリーンアップル大使」に就任!青森&長野合同で青リンゴの魅力を発信」
ちなみにボーカルの大森元貴さんは実はリンゴアレルギーだそうで、自身が食べることができなくても多くの方へ届けられると期待されてアンバサダーに任命されるのは、かなり珍しいのではないでしょうか。
なお、以下の記事でMrs. GREEN APPLEのポップアップストア情報について紹介しているので、気になる方はあわせてご覧ください。
次は「中谷美紀さんといえばDior(ディオール)」というイメージが定着しているほど、ブランドイメージにマッチングした起用例です。
中谷さんがDiorとの深い関係を構築しはじめたのは、2022年8月。まず「ファイン ジュエリー & タイムピーシズ」セクションにおいてジャパンアンバサダーとして任命されます。
Diorのファインジュエリーは1998年に、貴族にルーツを持つヴィクトワール・ドゥ・ カステラ―ヌがディレクターに着任し、引き続きその使命を担う今日まで、革新性と創造性、そしてクラフツマンシップにおいて他の追随を許さず追求しつづけており、演技力だけでなくアートへの造詣が深いことでも知られる彼女が、メゾンの持つエレガンスを体現する立場として期待されるのは必然だったでしょう。
そしてその2年後となる2024年9月には、ディオール ビューティー アンバサダーに就任。特にスキンケアラインである「ディオール プレステージ」の公式イメージなどに起用され、ブランドが示す美意識を表現すると同時に、その魅力を広く伝えています。
たびたびDiorのファッションショーにも出席しており、2025年10月にはパリで開催された2026SSコレクションに来場された際のオールブラックの装いも話題になりました。
中谷さんは過去にフランスで暮らしていたこともあり、フランス語も堪能であるという点でも同ブランドとの親和性を感じます。
また、2025年4月にはウィーン国立歌劇場2025年日本公演公式アンバサダーにも就任。同年10月に同歌劇場が9年ぶりに来日するということで、ウィーン国立歌劇場管弦楽団、およびウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のヴィオラ奏者を夫に持ち、オーストリアと日本の2か国を拠点に活躍されている中谷さんが任命されました。
普段からクラシック音楽や舞台芸術の魅力について積極的に発信されており、彼女以外の適任はいないかもしれません。
参照:日本舞台芸術振興会「中谷美紀さん、ウィーン国立歌劇場2025年日本公演公式アンバサダー就任のお知らせ」

画像出典:SPUR「小松菜奈が【シャネル】の2025年春夏 アイウェア キャンペーンに登場! 新アンバサダーのケンドリック・ラマーら4人のスターが出演」
小松菜奈さんはその唯一無二の存在感から、2016年よりCHANEL、2018年よりnico and...(2020年まで)といったファッションブランドのアンバサダーに就任。
とくにCHANELとの出合いは10代のころに遡ります。CHANELはもとより、ヴァネッサ・パラディとリリー・ローズ・デップが2世代に渡ってアンバサダーを務めていることからもわかるとおり、ミューズとの関係を深く長く続けるのが特徴。小松さんも例に漏れず、長きにわたってアンバサダーとして活躍しつづけています。
2023-24AWのパリコレクションでは、彼女をヒロインに迎えてショーを開催。今後も小松さんをブランドの顔として関係構築していくというメゾンの意思を感じさせます。
参照:WWD「「シャネル」のアンバサダー戦略は「アンバサダーはブランドと共に成長」 小松菜奈がパリコレのヒロインになるまで」【業界アンバサダー特集】」

「CM女王」として名高い川口春奈さんは、ファッションブランドのFENDI(2023年〜)、ゲーム「ペルソナ」シリーズ(2023年〜)、ホットヨガスタジオのLAVA(2024年〜)、そしてシナール医薬品シリーズ(2024年〜)やエネオス(2024年〜)とマルチな分野でアンバサダーに選ばれています。
とくにFENDIに関しては、自身の公式YouTubeチャンネル内で“爆買い”企画を敢行したり、イタリアの本社に訪問した様子をVlogにしたり、自ら積極的に発信を行っているのが印象的です。
自身の言葉で企業やブランドについて紹介すると、押し売りの印象を与えずにその魅力が体温を伴って広まるので、新規ユーザーの開拓のみならず、既存ユーザーに再認識される契機にもなるでしょう。
参照:川口春奈さんオフィシャルYouTubeチャンネル「はーちゃんねる」
なお、当記事では日本の芸能人に絞ってご紹介していますが、ファッション領域を中心に世界的には韓国タレントの起用も進んでいます。くわしくはこちらの記事をご覧ください。

芸能人などの有名人を企業がアンバサダーに起用するメリットは主に以下の3つ。
それぞれくわしく解説します。
芸能人などの有名人をアンバサダーに起用する最大のメリットは、彼らの持つ信頼性・好感度を自社ブランドに投影できることです。
ファンにとって“推し”が選ぶもの・紹介するものは、それだけで興味を引くには充分であるため、短期間でのブランド認知や好印象の獲得が期待できます。
ただし、それほどまでの影響力を持っているということは、信頼に値しないブランドが安易に人気の高い芸能人をそれだけを理由に起用してしまえば、その芸能人のイメージダウンにもつながるため、リリースしたばかりのまだ無名の商品やサービスとの契約には慎重になるということもあるでしょう。
そのため、普段の発言内容や趣味嗜好と親和性が高かったり、支持している層が合致していたり、なんらかの脈絡がないと違和感が生じ、契約するのが難しくなったり、あるいは企業や芸能人のイメージダウンにつながったりする可能性もあります。
先に紹介した著名人を起用した例においては、いずれもタレントとブランド双方にイメージを高め合える関係だったため、アンバサダー就任時やキャンペーン実施時にはブランド名の検索数が急上昇するなど、SNS上でもポジティブな言及が増加しました。
つまり芸能人の人気や信頼は、アンバサダーとして起用した商品・サービスとの相性がよければ、そのままブランドの追い風になるのです。
なお芸能人の起用がどうブランディングにつながるか、くわしくは以下の記事で解説しています。
さらに、アンバサダー自身のSNSアカウントでの投稿や取材記事を通じて、メディア露出が加速する点も大きな魅力です。
ファンによって拡散されるのはもちろん、話題になればなるほどWebメディアが注目してニュース化するため、より広範囲にリーチする可能性が生まれます。
テレビCMのような「一方向的な発信」ではなく、アンバサダー自身がブランドに共感し、自ら発信してくれるケースも増えており、共感性の高いストーリー型プロモーションが成立しやすいのも特徴です。
広告が飽和する今、自分事として捉えられるメッセージは、アンバサダーのファン以外からも信頼性の高いコンテンツだと見なされ、ますます波及していくこともあるかもしれません。
芸能人のファン層がそのまま自社の商品ターゲット層と重なっていれば、購買・利用意欲にもダイレクトに作用するでしょう。
とくにコスメやアパレル、食品といったBtoC商材は、「推しが使っているから」「◯◯さんと同じブランドを体験したい」という動機づけが購買のトリガーになることも少なくありません。いわゆる「推し活マーケティング」と呼ばれるものです。
推し活マーケティングについては、以下の記事をご覧ください。
以上のように、芸能人をアンバサダーに起用することは単なる広告塔としての役割にとどまらず、ブランドの信頼構築・話題化・販促までを包括的に担えるマーケティング戦略といえるのです。
なお、アンバサダーに限らずプロモーションや採用活動にタレントをキャスティングする方法については以下の記事をご参照ください。

芸能人をアンバサダーに起用するときの注意点は以下のとおりです。
大きな懸念として、アンバサダーとして起用した芸能人のイメージとブランドが直結してしまうリスクが挙げられます。もしスキャンダルや不祥事を起こしたり、炎上したりした場合、その人の話題性が高ければ高いほどすぐに拡散され、ブランドイメージにも影響を及ぼすでしょう。
とくにその人がSNSアカウントを取得している場合、そこでの発言は瞬時に拡散されるため、過去の投稿や普段のライフスタイルとの整合性にも注意が必要。企業の立場としては「思わぬ炎上」を回避するためのリスクマネジメントが重要です。
注意点のもう一つは、芸能人をアンバサダーに起用するまでにはコストと準備を行う時間がかかることです。
主な事前準備には下記が挙げられます。
またトップタレントを起用する場合のコストは数百万円〜1億円の費用がかかるといわれています。広告予算に余裕のある大手企業でなければ難しい側面もあるでしょう。
数多の芸能人の中から候補を絞り込み、自社商材やブランドイメージと合致する芸能人を探し出すのは骨が折れるでしょう。とくにそれまで芸能人を自社プロモーションに起用したことがない企業ならなおさらです。
候補者に必ずオファーを受けてもらえるとは限らないうえ、契約条件のすり合わせなど起用までの障壁は多いです。
昨今では手間を削減するため、キャスティング専門会社に業務を外注するケースが増えています。その場合、マージンが発生するため、一層コストが高くなりやすいです。
芸能人をアンバサダーとして起用することは、大きなコスト・手間がかかることに注意しなければなりません。
以下の記事ではアンバサダーの報酬の相場について解説しているので、ぜひご参考ください。
またコストを抑えて著名な芸能人を自社アンバサダーに起用したい場合は、サブスク型オンラインキャスティングサービスのSkettt(スケット)の利用もご検討ください。
5,000名以上のタレントや俳優、モデル、芸人、アスリートなどの著名人の中から自社に適した人物の肖像を広告等に活用できます。
先ほども少し触れましたが、アンバサダーに起用するべき芸能人は、人気があればだれでもいいわけではありません。
ブランドの世界観や価値観と合っていない場合、かえってユーザーの違和感や反感を招いてしまう可能性もあります。たとえば、エシカルな思想でサステナビリティーを訴求する企業が、派手な私生活で知られる芸能人を起用すれば、「取り組みに対する本気度が伝わらない」と受け取られてしまうこともあるでしょう。
芸能人をはじめとする有名人のアンバサダーは強力なパートナーである反面、誤った選定・情報管理によってはブランド毀損に直結するリスクも孕んでいるのです。
次に芸能人を自社のアンバサダーに起用する際の選び方について解説します。ここでは先に挙げたアンバサダーを採用するメリットや注意点をふまえて4点ご紹介するので、起用を検討中の方はぜひご参考ください。
芸能人をアンバサダーに起用する際、最も重視したいのが自社の価値観との親和性です。
「誰を起用するか」を軸に考えてしまうと「人気だから」「いま話題だから」というだけの理由で選定してしまうこともあるかもしれません。
ですが、大事なのは「なぜその人なのか」に明確な理由があること。ブランドコンセプトにストーリー性を展開できると、企業メッセージの説得力を高めることができます。
具体的にはSDGsに取り組む企業であれば、日頃から社会問題への関心や発信を行っている芸能人を選ぶことで、メッセージの信憑性が増すでしょう。
たとえば“100%サステナブル”を目指すファッションブランド「STUDIO R330」を創設したモデルのローラさんや「TAP │ Take Action for Peace(タップ ┃ テイク アクション フォー ピース)」というSDGsに関する情報を発信するSNSメディアを立ち上げた歌手のAIさん、サステナブルビューティーブランド「Les Trois Graces(レトロワグラース)」をプロデュースする俳優の柴咲コウさんなど。
参照1:WWD「ローラ、サステナブル・ブランド立ち上げから1年 「達成率は80%、今度は作っている人たちの労働環境をもっともっと大切にしたい」」
参照2:AdverTimes「歌手AIが取り組むSDGs その原動力とは?」
参照3:ELLE「柴咲コウが目指す“サステナビューティー”とは? 衣食住の最新プロジェクト4」
しっかりした文脈を提示できれば、タレントとブランド、双方の既存ファンも安心して支持してくれるはずです。
企業の想定する商品・サービスのターゲット層(年齢・性別・価値観)と、候補となる芸能人のファン層がどれほど重なっているかも重要な判断材料です。
たとえばビジネスパーソンをターゲットにしたニュースアプリのアンバサダーに起用するなら、報道番組のコメンテーターの経験がある、普段から社会派発言が多い、といった芸能人を選ぶなど、ターゲット層を明確にすることで候補者を絞り込めることもあるでしょう。
SNSのエンゲージメントやコメント欄の傾向を見ることで、実際のファン層のライフスタイルやブランド親和性も読み取ることができます。ペルソナを設定することで可視化される部分もあるかもしれません。
ペルソナの作り方については以下の記事をご参考ください。
また、芸能人など著名人に限らず、普段から自社ブランドを愛用してSNSなどで情報発信を行っている一般ユーザー(ファン)をアンバサダーに任命し、共にブランドを共創していくという戦略もあります。
それをアンバサダーマーケティングといいます。くわしくは以下の記事をご覧ください。
その芸能人が過去にどのようなブランドと関わってきたか、またどんな発信をしているかも、アンバサダーとしての適性を判断する材料になります。
企業方針と価値観がずれていないか、世間の印象がポジティブかなどを事前に見極めておくことが重要です。
前述のとおり不祥事やスキャンダルを避けるためにも、SNSなどから普段の発言を確認しておくとよいでしょう。
ただし当人にそのつもりがなくても、誤読されてその解釈が広まることで炎上することも起こりえます。そのためアンバサダーに起用する芸能人候補のライフスタイルを把握しておくだけでなく、企業内で対応策などを事前に用意し、共有しておくことも重要です。
最終的に決め手になるのは、その人に自社のアンバサダーになってほしいという情熱かもしれません。つまり、そう思えるだけの信頼関係が築けるかどうかということです。
一方的にプロモーションを依頼するのではなく、アンバサダーとして一緒にブランドを作っていける関係性を築けるかどうかが成功のカギなのです。
話題性だけに頼らず、「その人自身がブランドの魅力を伝えたいと思ってくれるかどうか」を見極めることが、継続的な効果を生み出すことにつながるでしょう。

芸能人・有名人をアンバサダーとして起用するマーケティング施策は、今やファッション業界だけでなく、化粧品、食品、ライフスタイル、自治体のPRに至るまで、あらゆる分野で進んでいます。
その背景には、消費者の心に届く“ストーリー性”や“信頼の担保”として、タレントが大きな役割を果たしている点が挙げられるでしょう。
ただしアンバサダー施策の成否には、「だれを起用するか」だけではなく、「どんな文脈で、どんなメッセージを伝えるのか」というブランド戦略全体との整合性が求められます。
起用の際には、タレントを好感度やSNSのフォロワー数だけで判断するのではなく、ブランドの価値観と親和性があるか、ターゲットとの接点があるか、誠実に伝えてくれそうな人物かといった複合的な視点を持つことが欠かせません。
過去の事例を見ても、話題性にとどまらず、タレント本人の想いや価値観を丁寧に伝えたコンテンツ、ブランドとタレントが共に歩むようなストーリー設計が功を奏しているケースが多く見受けられます。
芸能人アンバサダーの活用は、適切に取り組めば認知拡大から購買促進、ブランドロイヤリティの向上まで一気に担える強力な施策です。とはいえ、コストやリスクもあるため、自社の目的や課題に合った設計が求められます。
「このタレントを起用して効果が出るだろうか?」「ブランドの世界観と一致しているか不安」そんな企業担当者の方は、まずはプロに相談してみるのも一つの手段です。
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