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平野紫耀や横浜流星…企業が芸能人をアンバサダーに選ぶ理由・選び方・事例一覧

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「芸能人をアンバサダーに起用するメリットや選び方は?」「企業がSDGsへの取り組みを周知させる方法は?」「有名人のアンバサダー起用による成功事例を一覧で知りたい!」

自社のプロモーション戦略を考えるうえで、このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

芸能人などの有名人のアンバサダー起用は、自社製品・または企業の好感度や認知度アップに大きな効果が期待できますが、一方で、いくつか注意すべき点もあります。

本記事では、芸能人などの有名人をアンバサダーに起用するメリットや選び方・注意点、そして現在さまざまな企業から選ばれている芸能人について解説、紹介しています。著名人のアンバサダー起用を検討中の方はぜひご覧ください。

目次
  1. 芸能人・有名人をアンバサダーに起用する企業が増えている理由
  2. 芸能人・有名人をアンバサダーに起用するメリット
  3. 芸能人・有名人をアンバサダーに起用するデメリット・注意点
  4. アンバサダーの選び方とは
  5. 企業・ブランドのアンバサダーを務める芸能人一覧
  6. アンバサダーに芸能人を起用するときは“誰をどう選ぶか”がすべて

芸能人・有名人をアンバサダーに起用する企業が増えている理由

近年、名だたるブランドが芸能人などの有名人をブランドアンバサダーとして起用する動きが加速しています。

たとえば、Number_iの平野紫耀さんがルイ・ヴィトンのアンバサダーに就任し、イベントに出席した際に持っていたバッグは、30万円以上する高価格ながら即日完売したり、またSnow Manの目黒蓮さんが、自身がジャパンメンズブランドアンバサダーを務めるFENDIの財布の愛用を公言すると、やはりたちまち完売したり、その広告効果は絶大。

例に挙げたのはいずれもラグジュアリーブランドに関するものですが、ファッション業界に限らず、コスメや自動車、家電、食品、さらにはSDGs関連の取り組みに至るまで、さまざまな業界で広がりを見せている現象です。

現に平野さんも目黒さんもサントリーの「翠(すい)」(2025年2月より杉咲花さん、中島歩さんに交代)やキリンの「午後の紅茶」や「晴れ風」などのCMに起用され、多くの業界から引っ張りだこで、それぞれ大きな影響力を放っていることから「平野売れ」「めめ売れ(目黒蓮さんの愛称「めめ」が由来)」と呼ばれ、さまざまな業界から注目を集めています。

(平野さんと目黒さんのお二人やそのほかの著名な芸能人がアンバサダーを務める事例について、くわしくは後述します)

その背景にあるのは、モノの性能や価格だけでは差別化が難しくなった時代において、「誰が紹介するか」「どんな価値観と共鳴しているか」が購買やブランド認知に強く影響するようになったという潮流です。

SNSや動画プラットフォームの普及によって、情報の拡散力は爆発的に高まりました。一方で、消費者は押し売りのような宣伝臭の強い広告に不快感を示すことも増え、共感できるメッセージや“顔の見えるブランド”への支持を強めています。

そうしたなかで、芸能人のアンバサダー起用は「ブランドの世界観を象徴する存在」として非常に効果的です。テレビや映画、CMなどで日常的に目にする芸能人は、多くの場合すでにファン層との信頼関係を築いています。

そのため、企業が伝えたいメッセージや価値観を“人を通じて”体現・発信してもらうことで、無理なく自然に生活者に届くルートが生まれるのです。

また、従来のテレビや雑誌といったマスメディアによる一方向のプロモーションだけでなく、SNSを通じた双方向の発信ができるのも芸能人ならではの強みです。投稿ひとつが数万件以上のリアクションを呼び、広告換算では計り知れない影響力をもたらすこともあるでしょう。

特に近年では、企業の信頼感や社会的意義を担保する存在として、アンバサダーが果たす役割はますます大きくなっています。

たとえばSDGsへの取り組みに注力することを決断したとき、普段から地球環境について発言している芸能人をアンバサダーに起用すれば、プレスリリースや企業アカウントのSNS上で発表するのみよりも広く知られることになるでしょう。

このように、芸能人アンバサダーの起用は「話題性」や「ファン獲得」だけにとどまらず、ブランドの本質的な価値を社会に伝えるための戦略的パートナーとしての意味合いを持ちはじめているのです。

参照:日刊サイゾー「平野紫耀&目黒蓮、広告業界が注目する二大タレントに! 「めめ売れ」「平野売れ」の爆発力

アンバサダーという言葉の意味やパートナーシップ契約との違いについては以下の記事をご参照ください。

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アンバサダーの意味は?エバンジェリストやパートナーシップとの違いも解説

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アンバサダーの意味は?エバンジェリストやパートナーシップとの違いも解説

芸能人・有名人をアンバサダーに起用するメリット

芸能人などの有名人を企業がアンバサダーに起用するメリットは主に以下の3つ。

  • 企業・商品のブランドイメージを引き上げてくれる
  • 自然なかたちで拡散される
  • ファンの購買意欲につながる

それぞれくわしく解説します。

企業・商品のブランドイメージを引き上げてくれる

芸能人などの有名人をアンバサダーに起用する最大のメリットは、彼らの持つ信頼性・好感度を自社ブランドに投影できることです。

ファンにとって“推し”が選ぶもの・紹介するものは、それだけで興味を引くには充分であるため、短期間でのブランド認知や好印象の獲得が期待できます。

ただし、それほどまでの影響力を持っているということは、信頼に値しないブランドが安易に人気の高い芸能人をそれだけを理由に起用してしまえば、その芸能人のイメージダウンにもつながるため、リリースしたばかりのまだ無名の商品やサービスとの契約には慎重になるということもあるでしょう。

そのため、普段の発言内容や趣味嗜好と親和性が高かったり、支持している層が合致していたり、なんらかの脈絡がないと違和感が生じ、契約するのが難しくなったり、あるいは企業や芸能人のイメージダウンにつながったりする可能性もあります。

前述の平野紫耀さんや目黒蓮さんの例においては、いずれの製品ももともと品質も人気も高く、タレントとブランド双方にイメージを高め合える関係だったため、アンバサダー就任時やキャンペーン実施時にはブランド名の検索数が急上昇するなど、SNS上でもポジティブな言及が増加しました。

つまり芸能人の人気や信頼は、アンバサダーとして起用した商品・サービスとの相性がよければ、そのままブランドの初速の追い風になるのです。

なお芸能人の起用がどうブランディングにつながるか、くわしくは以下の記事で解説しています。

自然なかたちで拡散される

さらに、アンバサダー自身のSNSアカウントでの投稿や取材記事を通じて、メディア露出が加速する点も大きな魅力です。

ファンによって拡散されるのはもちろん、話題になればなるほどWebメディアが注目してニュース化するため、より広範囲にリーチする可能性が生まれます。

テレビCMのような「一方向的な発信」ではなく、アンバサダー自身がブランドに共感し、自ら発信してくれるケースも増えており、共感性の高いストーリー型プロモーションが成立しやすいのも特徴です。

広告が飽和する今、自分事として捉えられるメッセージは、アンバサダーのファン以外からも信頼性の高いコンテンツだと見なされ、ますます波及していくこともあるかもしれません。

ファンの購買意欲につながる

芸能人のファン層がそのまま自社の商品ターゲット層と重なっていれば、購買・利用意欲にもダイレクトに作用するでしょう。

とくにコスメやアパレル、食品といったBtoC商材は、「推しが使っているから」「◯◯さんと同じブランドを体験したい」という動機づけが購買のトリガーになることも少なくありません。

以上のように、芸能人をアンバサダーに起用することは単なる広告塔としての役割にとどまらず、ブランドの信頼構築・話題化・販促までを包括的に担えるマーケティング戦略といえるのです。

なお、アンバサダーに限らずプロモーションや採用活動にタレントをキャスティングするメリット・デメリットについては以下の記事をご参照ください。

芸能人・有名人をアンバサダーに起用するデメリット・注意点

芸能人をアンバサダーに起用するときの注意点は以下のとおりです。

  • 芸能人のスキャンダルや不祥事・炎上によるリスク
  • 起用にコストと手間がかかる
  • ブランドとの親和性がなければ逆効果になる可能性がある

芸能人のスキャンダルや不祥事・炎上によるリスク

大きな懸念として、アンバサダーとして起用した芸能人のイメージとブランドが直結してしまうリスクが挙げられます。もしスキャンダルや不祥事を起こしたり、炎上したりした場合、その人の話題性が高ければ高いほどすぐに拡散され、ブランドイメージにも影響を及ぼすでしょう。

とくにその人がSNSアカウントを取得している場合、そこでの発言は瞬時に拡散されるため、過去の投稿や普段のライフスタイルとの整合性にも注意が必要。企業の立場としては「思わぬ炎上」を回避するためのリスクマネジメントが重要です。

起用にコストと手間がかかる

注意点のもう一つは、芸能人をアンバサダーに起用するまでにはコストと手間がかかることです。

主なコストや手間には下記が挙げられます。

コスト

数百万円〜1億円

手間

・候補者選定
・ファン層調査
・企画書作成
・競合状況調査
・出演交渉
・契約書締結
・現場サポート など

トップタレントを起用する場合のコストは数百万円〜1億円の費用がかかるといわれています。広告予算に余裕のある大手企業でなければ難しい側面もあるでしょう。

また、数多の芸能人の中から候補を絞り込み、自社商材やブランドイメージと合致する芸能人を探し出すのは骨が折れるでしょう。とくにそれまで芸能人を自社プロモーションに起用したことがない企業ならなおさらです。

候補者に必ずオファーを受けてもらえるとは限らないうえ、契約条件のすり合わせなど起用までの障壁は多いです。

昨今では手間を削減するため、キャスティング専門会社に業務を外注するケースが増えています。その場合、マージンが発生するため、一層コストが高くなりやすいです。

芸能人をアンバサダーとして起用することは、大きなコスト・手間がかかることに注意しなければなりません。

以下の記事ではアンバサダーの報酬の相場について解説しているので、ぜひご参考ください。

またコストを抑えて著名な芸能人を自社アンバサダーに起用したい場合は、サブスク型オンラインキャスティングサービスのSkettt(スケット)の利用もご検討ください。月額20万円〜最短1か月から4,000名以上の有名人の肖像を広告等に活用できます。

Sketttについてくわしくは以下の記事をご参照ください。

ブランドとの親和性がなければ逆効果になる可能性がある

先ほども少し触れましたが、アンバサダーに起用するべき芸能人は、人気があれば誰でもいいわけではありません。

ブランドの世界観や価値観と合っていない場合、かえってユーザーの違和感や反感を招いてしまう可能性もあります。たとえば、エシカルを打ち出す企業が派手な私生活で知られる芸能人を起用すれば、「取り組みに対する本気度が伝わらない」と受け取られてしまうこともあるでしょう。

芸能人をはじめとする有名人のアンバサダーは強力なパートナーである反面、誤った選定や情報管理の甘さがブランド毀損に直結するリスクも孕んでいるのです。

アンバサダーの選び方とは

次に芸能人を自社のアンバサダーに起用する際の選び方について解説します。ここでは先に挙げたアンバサダーを採用するメリットや注意点をふまえて4点ご紹介するので、起用を検討中の方はぜひご参考ください。

信頼を生む価値観・世界観の一致

芸能人をアンバサダーに起用する際、最も重視したいのが自社の価値観との親和性です。

「誰を起用するか」を軸に考えてしまうと「トレンドだから」「いま話題だから」というだけの理由で選定してしまうこともあるかもしれません。

ですが、大事なのは「なぜその人なのか」に明確な理由があること。ブランドコンセプトにストーリー性を展開できると、企業メッセージの説得力を高めることができます。

具体的にはSDGsに取り組む企業であれば、日頃から社会問題への関心や発信を行っている芸能人を選ぶことで、メッセージの信憑性が増すでしょう。

たとえば“100%サステナブル”を目指すファッションブランド「STUDIO R330」を創設したモデルのローラさんや「TAP │ Take Action for Peace(タップ ┃ テイク アクション フォー ピース)」というSDGsに関する情報を発信するSNSメディアを立ち上げた歌手のAIさん、サステナブルビューティーブランド「Les Trois Graces(レトロワグラース)」をプロデュースする俳優の柴咲コウさんなど。

参照1:WWD「ローラ、サステナブル・ブランド立ち上げから1年 「達成率は80%、今度は作っている人たちの労働環境をもっともっと大切にしたい」
参照2:AdverTimes「歌手AIが取り組むSDGs その原動力とは?
参照3:ELLE「柴咲コウが目指す“サステナビューティー”とは? 衣食住の最新プロジェクト4

ターゲットとファン層の重なりをチェック

企業の想定する商品・サービスのターゲット層(年齢・性別・価値観)と、候補となる芸能人のファン層がどれほど重なっているかも重要な判断材料です。

たとえばビジネスパーソンをターゲットにしたニュースアプリのアンバサダーに起用するなら、報道番組のコメンテーターの経験がある、普段から社会派発言が多いといった芸能人を選ぶなど、ターゲット層を明確にすることで候補者を絞り込めることもあるでしょう。

SNSのエンゲージメントやコメント欄の傾向を見ることで、実際のファン層のライフスタイルやブランド親和性も読み取ることができます。ペルソナを設定することで可視化される部分もあるかもしれません。

ペルソナの作り方については以下の記事をご参考ください。

過去の起用事例・SNSでの発信傾向を把握

その芸能人が過去にどのようなブランドと関わってきたか、またどんな発信をしているかも、アンバサダーとしての適性を判断する材料になります。

企業方針と価値観がずれていないか、世間の印象がポジティブかなどを事前に見極めておくことが重要です。

前述のとおり不祥事やスキャンダルを避けるためにも、SNSなどから普段の発言を確認しておくとよいでしょう。

ただし当人にそのつもりがなくても、誤読されてその解釈が広まることで炎上することも起こりえます。そのためアンバサダーに起用する芸能人候補のライフスタイルを把握しておくだけでなく、企業内で対応策などを事前に用意し、共有しておくことも重要です。

企業が“共創できる相手”かどうか

最終的に決め手になるのは、その人に自社のアンバサダーになってほしいという情熱かもしれません。つまり、そう思えるだけの信頼関係が築けるかどうかということです。

一方的にプロモーションを依頼するのではなく、アンバサダーとして一緒にブランドを作っていける関係性を築けるかどうかが成功のカギなのです。

話題性だけに頼らず、「その人自身がブランドの魅力を伝えたいと思ってくれるかどうか」を見極めることが、継続的な効果につながるでしょう。

企業・ブランドのアンバサダーを務める芸能人一覧

企業やブランドが芸能人をアンバサダーに起用している事例をいくつか一覧でご紹介します。ファッション業界だけでなく飲料や生活用品など、さまざまな事例が存在するので、どういう業種の企業がどういう方をアンバサダーに起用しているのか、参考になるのではないでしょうか。

アンバサダー

企業・ブランド
(括弧内は就任時期)

分野・領域

平野紫耀さん

ルイ・ヴィトン(2025年〜)

ファッション

イヴ・サンローラン・ボーテ(2025年〜)

ビューティー

目黒蓮さん

フェンディ(2024年〜)

ファッション

モトローラ(2024年〜)

通信機器

レグザ(2024年〜)

映像機器

横浜流星さん

レシピスト(2019年〜2020年)

スキンケア

ディオール(2020年〜)

ファッション

シュウ ウエムラ(2023年〜)

ビューティー

吉沢亮さん

ディオール ビューティー(2021年〜)

ビューティー

Immersive Museum TOKYO(2024年)

イベント

アイリスのお茶 綠(2025年〜)

飲料

永野芽郁さん

プラダ(2019年〜)

ファッション

SK-II(2024年〜)

スキンケア

トリス(2025年〜)

飲料

小松菜奈さん

シャネル(2016年〜)

ファッション

ニコアンド(2018年〜2020年)

ファッション

川口春奈さん

フェンディ(2023年〜)

ファッション

「ペルソナ」シリーズ(2023年〜)

ゲーム

LAVA(2024年〜)

フィットネス

シナール医薬品シリーズ(2024年〜)

ヘルスケア

エネオス(2024年〜)

エネルギー

それぞれ以下にて、くわしく紹介していきます。

平野紫耀さん

平野紫耀さんは2025年よりファッションブランドのルイ・ヴィトンとビューティーブランドのイヴ・サンローラン・ボーテのアンバサダーを務めています。

いずれもかねてより本人が愛用していたり、好きだということを公言したりしており、そのうえで彼の持つスピリットやイメージがブランドの世界観や目指す未来と合致したため、選ばれたようです。

ルイ・ヴィトンに関しては、前年の2024年よりパートナーシップを締結、そしてイヴ・サンローラン・ボーテに関しても、同じく2024年よりアジアアンバサダーに就任しており、それぞれさらなるグローバルな活躍を期待されて、翌年2025年より新アンバサダー(ルイ・ヴィトンは同年6月時点でハウスアンバサダー※)に起用されることになりました。

※ハウスアンバサダーとアンバサダーの違いについては以下の記事をご確認ください。

そのほか、虫さされの際に使用する池田模範堂の「ムヒシリーズ」やボシュロム・ジャパンのコンタクトレンズ「ボシュロム アクアロックス® シリーズ」のイメージキャラクターにも再度就任するなど、同じ企業やブランドとの関わりを深めていく契約が多いのが伺えます。

広告効果が高いのは前述のとおりですが、それだけでなく、思わずその先を期待してしまうようななにかを感じさせるのが旬の人の特徴かもしれません。

参照1:ルイ・ヴィトン ジャパン株式会社(PR TIMES)「【ルイ·ヴィトン】平野紫耀をメゾンの新たなアンバサダーに起用
参照2:日本ロレアル(PR TIMES)「平野紫耀が今後グローバルな活動に幅を広げる新「イヴ・サンローラン・ボーテ アンバサダー」へ。ブランドのスピリット“LOVE”を象徴した「I LOVE YOU SO」コレクションに登場。

目黒蓮さん

先ほど「めめ売れ」について言及した目黒蓮さんは、2024年よりファッションブランドのフェンディやスマホブランドのモトローラ、テレビをはじめとする映像機器ブランドのレグザと、さまざまな分野のアンバサダーに就任しています。

所属しているSnow Man全体でもスポーツブランドPUMAのアンバサダーを務めており、またさまざまな企業のイメージキャラクターにも起用されているため、見ない日はないといっても過言ではないかもしれません。

とくに注目すべきは飲料メーカーであるキリンビバレッジ、キリンビールとの関係性。目黒さん自身はかねてより多くのファンを抱える人気タレントではありますが、いわゆる「旧ジャニーズ問題」の影響で広告起用を見送る企業も見られたなか、この両社は事務所を通さず目黒さんと直接契約し、それまで起用していた「午後の紅茶」のイメージキャラクターの続投を選択したのです。

結果、天海祐希さん、内村光良さん、今田美桜さんと共にCMに出演した新ビールブランド「晴れ風」は初年度で売り上げ本数2億本を突破し、日本食糧新聞社の「第43回食品ヒット大賞」など数々の賞を受賞。

もちろんこれは目黒さんの集客力だけによるものではありませんが、自身もSNS上などで同製品を飲んでいるところを見せるなど率先して宣伝していたことから、少なくともファンへの影響は大きかったことが伺えます。

また同時に、起用した企業にとっても自社製品を積極的に紹介してくれるのは好印象だと想像できるので、そういった点もあって多くの企業やブランドからラブコールがやまないのかもしれません。

参照1:キリンホールディングス「1.目黒蓮さんとの広告に関する直接契約締結について
参照2:キリンビール株式会社(PR TIMES)「「キリンビール 晴れ風」 ヒット大賞3冠※1を受賞し、大ヒットを記録!!皆さまへの感謝の気持ちを込めて、東京・名古屋・大阪で愛飲御礼イベント開催決定!

横浜流星さん

画像出典:シュウ ウエムラ(PR TIMES)「シュウ ウエムラ ジャパン ブランドアンバサダーに横浜流星さんが就任

横浜流星さんは、資生堂が2020年まで展開していたスキンケア・ボディケアブランドのレシピスト(2019年〜)やコスメブランドのシュウ ウエムラ(2023年〜)などビューティー領域のアンバサダーを多く務めています。

横浜さんといえば中学生のころに空手の世界チャンピオンにも輝き、格闘家としての将来を有望されていたほど武闘派として知られますが、どこか中性的で柔らかい印象も魅力的。シュウ ウエムラのアンバサダーに就任してからは、ジェンダーレスなメイキャップを施したプロモーションに何度も起用されており、ブランドの世界観を幅広い層へと広めています。

また2020年にはディオール メンズ初のジャパンアンバサダーに就任。長きにわたって多くのコレクションやキャンペーンに参加しており、企業、ブランドと強い信頼関係にあることが伺えます。

参照1:株式会社資生堂(PR TIMES)「recipist(レシピスト)ブランドアンバサダー就任披露イベント「はじめまして。『#たおりゅう』です!」開催
参照2:シュウ ウエムラ(PR TIMES)「シュウ ウエムラ ジャパン ブランドアンバサダーに横浜流星さんが就任
参照3:スターダストプロモーション「横浜流星 「ディオール」メンズ初のジャパン アンバサダーに就任!

吉沢亮さん

主演映画『国宝』(2025年)での演技も高く評価されている吉沢亮さんも、さまざまな企業のアンバサダーに起用されています。なお『国宝』は横浜流星さんとの共演も話題で、お二人は普段から本業である俳優業において常に表現力を磨かれているからこそ、あらゆる企業の魅力を広く伝える力を持っているのかもしれません。

吉沢さんもビューティーブランドのアンバサダーを務めています。ディオール ビューティーのアンバサダーに就任したのは2021年のことですが、その以前より同ブランドの展覧会のオーディオガイドを担うなど、信頼関係を築いていました。

また展覧会というと、2024年に社会現象にまで至った没入型アートミュージアム「Immersive Museum TOKYO」のアンバサダーにも就任。一方で生活に深く関わる分野だと、アイリスオーヤマの緑茶飲料「綠(りょく)」のアンバサダーにも起用されています。

ここで注目したいのは吉沢さんとアイリスオーヤマの関係性。2025年、それまで吉沢さんをイメージキャラクターに採用していた多くの企業が、当人の不適切な行為をきっかけにCMの削除や降板を発表したなか、アイリスオーヤマは続投の意思決定を表明し、それが多くの世論の関心を集めました。その多くは賛同するもので、同社はアンバサダーもファンも失わずにすんだのです。

起用していたアンバサダーやイメージキャラクターが不祥事を起こした際に企業としてどういった決断をするのか、もちろん正解はありません。とくに吉沢さんの場合は飲酒によるものだったため、それまでCMに起用していたアサヒビールが契約解除するのは自然な流れでしょう。

ただ、それまでのアンバサダーとの歩みをふまえて、他社の判断に影響されることなく、自社に合った決断を迅速に行う必要があるということはいえそうです。

参照1:アイリスオーヤマ「吉沢亮さんのタレント契約 継続決定のお知らせ
参照2:プレジデントオンライン「「CM起用を続けます」そんな会社は見たことない…吉沢亮の泥酔騒動を不問にしたアイリスオーヤマの判断力

永野芽郁さん

画像出典:P&Gプレステージ合同会社(PR TIMES)「永野芽郁が、SK-II新グローバルアンバサダーに就任!

永野芽郁さんは2019年にファッションブランドのPRADA、2024年にスキンケアブランドのSK-II、2025年にサントリーのトリスと、幅広い業種のアンバサダーに就任しています。(2025年6月時点で各社CMを取り下げるなど対応を行っています)

2025年4月に当人の騒動が起きるまで約10社の企業がCMに起用しており、また真偽のほどは不明ですが、3年先まで予定が埋まっているといわれるほどの高い人気を誇っていました。今後の各社の動向は読めませんが、ここでもやはり企業の適切な決断が求められるといえるでしょう。

参照:スターダストプロモーション 永野芽郁さん紹介ページ

小松菜奈さん

画像出典:SPUR「小松菜奈が【シャネル】の2025年春夏 アイウェア キャンペーンに登場! 新アンバサダーのケンドリック・ラマーら4人のスターが出演

小松菜奈さんはその唯一無二の存在感から、2016年よりCHANEL、2018年よりnico and...(2020年まで)といったファッションブランドのアンバサダーに就任

とくにCHANELとの出合いは10代のころに遡ります。CHANELはもとより、ヴァネッサ・パラディとリリー・ローズ・デップが2世代に渡ってアンバサダーを務めていることからもわかるとおり、ミューズとの関係を深く長く続けるのが特徴。小松さんも例に漏れず、長きにわたってアンバサダーとして活躍しつづけています。

2023-24AWのパリコレクションでは、彼女をヒロインに迎えてショーを開催。今後も小松さんをブランドの顔として関係構築していくというメゾンの意思を感じさせます。

参照:WWD「「シャネル」のアンバサダー戦略は「アンバサダーはブランドと共に成長」 小松菜奈がパリコレのヒロインになるまで」【業界アンバサダー特集】

川口春奈さん

「CM女王」として名高い川口春奈さんは、ファッションブランドのFENDI(2023年〜)、ゲーム「ペルソナ」シリーズ(2023年〜)、ホットヨガスタジオのLAVA(2024年〜)、そしてシナール医薬品シリーズ(2024年〜)やエネオス(2024年〜)とマルチな分野でアンバサダーに選ばれています。

とくにFENDIに関しては、自身の公式YouTubeチャンネル内で“爆買い”企画を敢行したり、イタリアの本社に訪問した様子をVlogにしたり、自ら積極的に発信を行っているのが印象的です。

自身の言葉で企業やブランドについて紹介すると、押し売りの印象を与えずにその魅力が体温を伴って広まるので、新規ユーザーの開拓のみならず、既存ユーザーに再認識される契機にもなるでしょう。

参照:川口春奈さんオフィシャルYouTubeチャンネル「はーちゃんねる

アンバサダーに芸能人を起用するときは“誰をどう選ぶか”がすべて

芸能人・有名人をアンバサダーとして起用するマーケティング施策は、今やファッション業界だけでなく、化粧品、食品、ライフスタイル、自治体のPRに至るまで、あらゆる分野で活用が進んでいます。その背景には、消費者の心に届く“ストーリー性”や“信頼の担保”として、タレントが大きな役割を果たしていることがあります。

ただし、アンバサダー施策の成否は、「誰を起用するか」だけではなく、「どんな文脈で、どんなメッセージを伝えるのか」というブランド戦略全体との整合性が問われます。

好感度やSNSのフォロワー数だけで判断するのではなく、ブランドの価値観と親和性があるかターゲットとの接点があるか誠実に伝えてくれそうな人物かといった複合的な視点が欠かせません。

過去の事例を見ても、話題性にとどまらず、タレント本人の想いや価値観を丁寧に伝えたコンテンツ、ブランドとタレントが共に歩むようなストーリー設計が功を奏しているケースが多く見受けられます。

芸能人アンバサダーの活用は、適切に取り組めば認知拡大から購買促進、ブランドロイヤリティの向上まで一気に担える強力な施策です。とはいえ、コストやリスクもあるため、自社の目的や課題に合った設計が求められます。

「このタレントを起用して効果が出るだろうか?」「ブランドの世界観と一致しているか不安」そんな企業担当者の方は、まずはプロに相談してみるのも一つの手段です。

サブスク型オンラインキャスティングサービスのSkettt(スケット)なら月額20万円〜最短1か月から導入でき、4,000名以上の著名人の中から事前に撮影された豊富な写真や動画素材を広告に利用できるだけでなく、ご希望に合わせてアンバサダー契約に適した人物の提案、クリエイティブの制作まで一気通貫で任せることができます。

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