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店舗の販促や観光地のPR、展示会での集客など、あらゆる場面で活用されているのが等身大パネル(スタンディパネル)です。人物やキャラクター、製品などを実物大で印刷したこのパネルはただの装飾ではなく、視覚的インパクトやSNS拡散を生む「集客装置」として、今改めて脚光を浴びています。
本記事では、等身大パネルが注目される背景や効果的な活用方法についてご紹介します。
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等身大パネルとは、人物やキャラクター、製品などを実物大サイズで印刷した、自立型のパネルを指します。紙やスチレンボードなどの素材でつくられ、背面にスタンドを付けて自立させるのが一般的です。
施設の出入口や店頭などに設置されることが多く、視覚的に強いインパクトを与える販促アイテムとしても広く使われています。名称としては「等身大パネル」とも「スタンディパネル」とも呼ばれ、いずれもビジュアル訴求を目的としたツールです。
この等身大パネルが近年改めて注目されている背景には、「フォトスポット」としての価値の高まりがあります。
SNSの普及により、イベントや観光地での記念撮影がひとつのコンテンツとなった今、来場者が思わず写真を撮りたくなる存在感を持つ等身大パネルは、拡散を促す契機として再評価されているのです。
特に、話題性のあるキャラクターや著名人、ユニークなポージングなどが用いられたパネルは、撮影・投稿を通じて自発的な宣伝効果を生むことができ、プロモーション施策のなかでもコストパフォーマンスに優れた手法のひとつとして注目を集めています。
等身大パネルが、さまざまな業界のプロモーションで活用される理由は、その集客力にあります。単なる装飾ではなく、販促ツールとして高い効果が期待できる要素が多数揃っているためです。
まず、大きな魅力は視覚的インパクトです。人と同じくらい、あるいはそれ以上のサイズ感は遠くからでも目に留まりやすく、自然と視線を引きつけます。特に、にぎやかな商業施設やイベント会場の中で目立たせたいときに効果的です。
さらに、来場者が自発的に写真を撮りたくなるデザインにすることで、SNS投稿などのUGCを促すことができます。撮影した写真がInstagramやX(旧Twitter)などでシェアされることで、パネル自体が広告塔のような役割を果たし、二次的なプロモーション効果にもつながります。
導線設計との相性も良く、たとえば「この場所で写真を撮ってください」と誘導することで、自然と来場者を特定エリアへ誘導でき、店内の回遊性を高める施策としても活用しやすくなります。
また、キャラクターやタレントのビジュアルをそのまま表現できるため、コンテンツ性も高く、ブランドイメージの強化にも寄与します。ポスターやチラシよりも、来場者の印象に残ることもあるかもしれません。
加えて、等身大パネルはコスパがいい点もメリットのひとつです。1回の制作で長期的に使用できるうえ、他の施策と連動させて複数の場面で活用することも可能だからです。
たとえば、展示会で使ったパネルを店舗に移設して再利用したり、イベント終了後に社内スペースへ設置し、ライブ配信やオンラインイベントの背景として活用することもできます。配信映像やSNS投稿にパネルが映りこむことで、ブランドの世界観を自然に演出でき、認知度向上にもつながるでしょう。
このように等身大パネルは「目立つ」「印象に残る」「再利用できる」など、プロモーションツールとして多くのメリットを兼ね備えているため、幅広いシーンで選ばれているのです。
等身大パネルは活用シーンに応じた工夫次第で、集客・販促効果をさらに高めることができます。ここでは、代表的な4つの活用例と、それぞれの成功ポイントをご紹介します。
等身大パネルは、新商品やキャンペーンの告知、アンバサダーやイメージキャラクターのビジュアル訴求などに活用されています。売場の視認性を高める役割も果たし、特に通行客の立ち止まり率や入店率の向上に効果を発揮します。
設置の際は、店頭の動線や視線の流れをふまえ、パネルの向きや高さを最適化することが重要です。アイキャッチとして目立つだけでなく、商品の近くに設置することで、購買行動の後押しにもつながるでしょう。
展示会やイベントでは、タレントや製品を等身大パネルで表現することで、ブース全体の存在感を一気に高めることができます。特に写真撮影ブースとして活用することで、来場者のSNS投稿を促進し、イベント外での情報拡散にも貢献します。
撮影をしたくなるポーズや構図を意識したデザインにすることで、ブースの滞在時間が長くなり、結果的にブランドや商品に興味を持ち、覚えてもらえる可能性も高まります。
アンバサダーやイメージキャラクターの起用方法については、以下の関連記事も参考になります。
ご当地キャラクターや出身有名人の等身大パネルを設置することで、観光地でのフォトスポット化が可能です。近年では“聖地巡礼”を行う文化も浸透しており、特定の人物や作品にちなんだパネルは話題を呼ぶ可能性も高いでしょう。
また、現地でパネルを見て写真を撮った来訪者がSNSで発信することで、パンフレットやWebサイトではなかなか届きにくい層にも情報が広がります。写真を見た人にその土地の空気感や魅力を感じさせ、訪れてみたいと思わせるきっかけになります。
映画・アニメ・舞台などのエンタメコンテンツと親和性が高い等身大パネルは、ファンとの接点づくりに最適です。劇場や書店、カフェとのタイアップ時に登場人物のパネルを設置することで、没入感のある空間演出が可能になります。
キャラクターの人気や作品世界観を忠実に再現することで、ファンによるSNS投稿や来店動機につながります。
等身大パネルを効果的に活用するためには、設置環境や目的に応じた設計・デザインが欠かせません。制作時に押さえておきたい主なポイントを紹介します。
等身大パネルのサイズは、設置場所に合わせて調整することが重要です。通路幅や天井高が限られている場所では、全身サイズにこだわらず、腰から上のハーフサイズなども検討しましょう。
一般的には、人物の身長を基準にした170~180cm程度が目安とされていますが、子どもや動物、商品などをモチーフにする場合は、実物のサイズ感に寄せると、より自然な印象になります。
パネルの効果を最大限に引き出すには、撮影されることを前提としたデザインが有効です。来場者が自然に写真を撮りたくなるよう、以下のような工夫を盛り込むとよいでしょう。
二次元コードは特設ページやSNS、キャンペーンページへの誘導に活用でき、訴求力の向上にもつながります。
屋外への設置や長期間使用する場合は、耐水・耐候性に優れた素材を選ぶことが重要です。たとえば、アルミ複合板やパネルボードといった屋外対応の素材は、高い安全性と耐久性を兼ね揃えており、あまり場所を選ばずに使い続けることができます。
一方で、展示会やイベントなど設置・撤去を繰り返すシーンでは、軽量素材や折り畳み式のパネルが適しています。こうしたタイプは持ち運びがしやすく、限られた人手でも短時間で設営できるため、運用の手間を減らすことができます。
安全面への配慮も欠かせません。パネルが転倒しないよう、背面にL字型の補強スタンドを設置するなどの対策が必要です。屋外で風が強い場所では、重りや養生テープを併用して安全性を高めるとよいでしょう。また、通行の妨げにならないよう、設置場所の選定にも十分注意を払うことが大切です。
実際の制作にあたっては、まずパネルに使用する写真やイラストなどのデザイン素材を準備することから始まります。解像度が不十分な画像や、使用許諾が不明なデータはトラブルのもとになるため避けるようにしましょう。
制作会社に依頼する際は、使用目的と設置場所(イベント/常設・屋内/屋外)、サイズと形状、印刷内容(人物・キャラクター・商品など)、ロゴやテキストの有無といった情報を事前にまとめておくとスムーズです。
納品までの目安は、内容や時期にもよりますが、3~5営業日程度が一般的です。ただし、制作の混雑状況によってはもう少し時間がかかる場合もあるため、スケジュールには余裕を持って依頼するのがおすすめです。
等身大パネルの導入を検討する際によく寄せられる疑問にお答えします。初めて制作する場合も安心して進められるよう、ポイントを押さえておきましょう。
Q1:等身大パネルはいくらくらいで作れる?
サイズや素材によって異なりますが、一般的には1体あたり数千円~数万円になることもあります。屋外仕様や特別な加工を希望する場合は、やや高くなる傾向があります。
参照:ビジプリ「等身大パネルの値段っていくら?等身大パネルの価格を決める素材とデザインの違いとは」
Q2:1枚だけでも発注できる?
多くの制作会社では1枚からの制作にも対応しています。発注ロット数よりも、印刷データの画質や仕上がりイメージの明確さが重要です。
Q3:著作権や肖像権はどう扱えばいい?
実在する人物や既存キャラクターの画像を使用する場合は、必ず権利者からの許諾が必要です。許諾なしで使用するとトラブルの原因になるため、事前確認を徹底しましょう。
Q4:屋外で使う場合に注意すべき点は?
屋外利用を想定するなら、耐水・耐候性のある素材を選ぶ必要があります。また、風による転倒を防ぐために、重しやスタンド補強など安全対策も忘れずに行いましょう。
Q5:使用後の保管や再利用は可能?
折り畳み式や軽量タイプのパネルであれば、次回のイベントや店頭販促に再活用できます。収納スペースと保管方法を考慮し、販促キットとして継続的に使うのもおすすめです。
等身大パネルはただの販促物ではなく、ブランドの世界観や空間体験をつくる重要なツールです。視覚的なインパクトやフォトスポットとしての魅力に加え、SNSでの拡散やPR効果を生むなど、デジタル施策との相性にも優れています。
店舗やイベントなどで戦略的に設置することで、立ち止まりやすい導線をつくり、空間全体の価値や来場者の体験を高めることが可能です。さらに、比較的低コストで長期間活用できるため、費用対効果の面でも優れたプロモーション手段といえるでしょう。
制作にあたっては、設置環境やクリエイティブ設計、安全面まで含めた計画が成果を左右します。ターゲットや目的に応じた設計を意識しながら、ブランドの魅力を最大限に伝える工夫を行いましょう。
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