イメージキャラクターに芸能人を起用する方法は?費用やメリット・デメリットも解説

イメージキャラクターとは

そもそもイメージキャラクターとは、企業や自治体などが提供する商品やサービスを「広告塔」としてPRするキャラクターのことです。
具体的なPRとしては、次のような方法が挙げられます。
- テレビCMに出演する
- Web広告に出演する
- 企業が主催するイベントに出演する
キャラクターには、芸能人や著名人などの実在の人物の他、アニメのキャラクターやご当地キャラが起用されることも多いです。
イメージキャラクターに芸能人を起用した場合、芸能人が持つイメージや認知度による売上アップや商品イメージの向上などの効果が見込めます。そのため、自社の商品にイメージキャラクターとして芸能人を起用する企業は少なくありません。
例えば、日本和装ホールディングス株式会社は2026年の新イメージキャラクターとして、女優の菅野美穂さんを起用しました。菅野美穂さんが出演する新テレビCMは、2026年1月から全国でオンエアを開始しています。

(画像出展:日本和装ホールディングス株式会社(PR TIMES)「日本和装、2026年新イメージキャラクターに菅野美穂さんを起用!」)
イメージキャラクターとアンバサダー・マスコットキャラクターの違い

イメージキャラクターとアンバサダー・マスコットキャラクターは、似たようなイメージを持たれやすい役割ですが、実際には活動内容が異なります。
それぞれの違いは以下の通りです。
イメージキャラクター |
|
|---|---|
アンバサダー |
|
マスコットキャラクター |
|
イメージキャラクターとアンバサダーは、「広告塔」という広い意味では似た役割を果たします。明確に違う点は、商品やサービスを自主的にPRするか否かです。
イメージキャラクターは、あくまで商品やサービスの「顔」で、イメージの範囲を超えません。広告や、テレビCMに起用されることが多いのがイメージキャラクターです。
一方で、アンバサダーは「大使」や「代理人」などの意味をもち、自発的なPR活動が求められます。「観光大使」をイメージするとわかりやすいでしょう。
なお、マスコットキャラクターは3次元のキャラクターで、企業の「シンボル」となります。企業の商品・サービスの広告や、イベントのPRなどで用いられることが一般的です。
なお、アンバサダーについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
イメージキャラクターに芸能人を起用する方法3選

イメージキャラクターに芸能人を起用する方法は、主に次の3つです。
- 芸能事務所や芸能人に直接交渉する
- キャスティング会社を利用する
- タレントサブスクを利用する
ここでは、それぞれの概要について解説します。
1.芸能事務所や芸能人に直接交渉する
1つ目は、芸能事務所や芸能人に直接依頼する方法です。直接依頼であれば、仲介手数料なしで芸能人を起用できます。
しかし、芸能事務所との交渉や芸能人のリサーチなど、起用に関わる準備をすべて自社で行わなければいけません。芸能人や芸能事務所との交渉は複雑になりやすく、とくに肖像権の管理は経験がなければ非常に困難を伴います。
また、芸能人自身のブランディングと企業がもつイメージがあわないなど、さまざまな理由で断られるケースも少なくありません。
そのため、特別な理由やノウハウが無いかぎり、キャスティング会社やタレントサブスクの利用がおすすめです。
2.キャスティング会社を利用する
キャスティング会社とは、企業と芸能事務所を仲介する会社のことです。
キャスティング会社は、芸能人をつなぐだけではなく、交渉をはじめとした起用に関わる一連の業務を代行します。また、PRしたい商品やサービスに適した芸能人を提案するため、より効果的な芸能人起用も可能です。
一方で、キャスティング会社の利用には、芸能人への報酬とは別に仲介手数料が必要になります。そのため、金額的な負担が大きくなる点には注意が必要です。
しかし、直接交渉によって起こりえるトラブルの防止や、スムーズな契約がおこなえる点を考えれば、費用対効果は高いといえるでしょう。
3.タレントサブスクを利用する
タレントサブスクとは、毎月一定の金額を支払うことにより、自社商品のPRに芸能人を起用できるサービスです。
従来より低コストで芸能人を起用できる点が特徴で、PRに使える素材が最初から用意されており、スピーディに利用できる点も魅力といえるでしょう。
また、キャッチコピーの考案や企画・制作などのサポートが充実しているサービスも多く、芸能人起用に不安がある企業でも安心して利用できます。
一方で、用意されている画像を利用する場合、他社と同じ画像になる可能性がある点には注意が必要です。
なお、タレントサブスクについては、以下の記事で詳しく解説しています。おすすめのタレントサブスクサービスも紹介しているので、ぜひチェックしてください。
芸能人をイメージキャラクターにキャスティングする際の費用

芸能人起用に必要な費用は、知名度はもちろん出演する媒体によっても大きく異なります。
ここでは、芸能人起用に必要な費用を「知名度別」「出演媒体別」に分けて紹介します。
1.芸能人知名度別の相場
芸能人の知名度によるキャスティング費用の相場目安は次のとおりです。
芸能人の知名度 | 年間費用相場 |
|---|---|
大物タレント | 約3,000万〜1億円 |
タレント | 約1,000~3,000万円 |
グラビアアイドル | 約300万~1,000万円 |
大物タレントの相場は「3,000万円〜」ともいわれ、人によっては1億円近くの費用がかかることも珍しくありません。
しかし、知名度が高いほど起用によるPR効果は大きくなるため、求める広告効果と予算に応じて検討しましょう。
芸能人をキャスティングする際の方法や費用については、以下の記事でより詳しく解説しています。
2.出演媒体別の出稿料金相場
CMやイベントなど出演する媒体別の相場目安は次のとおりです。
媒体 | 費用の相場 |
|---|---|
テレビ・CM出演 | 500万~1億円以上 |
イベント出演 | 数万~100万円以上 |
Web広告・雑誌出演 | 40万~300万円以上 |
傾向としてリーチできる人数に比例して費用は高くなります。
そのため、多くの人に見られるテレビ出演やCMは費用が高くなりやすく、効果が限定的なイベント出演などは安くなりやすいです。
タレントや芸能人を広告起用する際の費用や方法は、こちらの記事も読んでみてください。
イメージキャラクターに芸能人を起用するメリット

イメージキャラクターに芸能人を起用すると次のような5つのメリットが得られます。
- 自社商品やサービスの認知度が向上する
- 自社商品やサービスのイメージ向上につながる
- 芸能人の支持層が商品・サービスを利用する確率が上がる
- 従業員のモチベーションが上がる
- 芸能ニュースで取り上げられる可能性が上がる
以下より詳しく見ていきましょう。
1.自社商品・サービスの認知度が向上する
イメージキャラクターに芸能人を起用すると、芸能人の知名度に比例して自社商品・サービスの認知度が向上できます。
消費者は普段の生活において、テレビやWeb、町の看板など非常に多くの広告を目にします。そのため、オリジナルキャラクターや写真を用いただけの広告では、自社の商品を認知してもらうのは難しいです。
一方で、芸能人をイメージキャラクターに起用した場合、消費者の目を自社商品に惹きつけやすくなります。とくに、知名度の高い芸能人であれば、多くの消費者が何度も広告に目を向けるようになるでしょう。
消費者がイメージキャラクターの芸能人に何度も目を向けることにより、商品そのものを見ることにつながり、認知度が向上します。
2.自社商品やサービスのイメージ向上につながる
イメージキャラクターに芸能人を起用すれば、自社商品・サービスのイメージ向上にもつながります。
芸能人は「さわやか」や「いつも元気」など、それぞれに特徴的なイメージをもつことがほとんどです。そのため、イメージキャラクターに芸能人を起用すると、芸能人がもつイメージと同じイメージを自社商品にもってもらいやすくなります。
たとえば、証券会社は「敷居が高い」「固い」など、馴染みのない方からは手を出しにくいイメージをもたれがちです。
そこで、「親しみやすい」イメージをもつ芸能人を起用することで「固い」イメージを払拭しイメージ向上につなげられます。
3.芸能人のファン層が商品・サービスを利用する確率が上がる
イメージキャラクターに芸能人を起用すると、芸能人を支持する人たちが自社商品やサービスを利用する確率が上がります。
熱心な支持層であれば「○○さんを応援したい」という理由で商品を購入してくれる方もいるでしょう。そこまで熱心ではなくても、どの商品を買うか迷っている場合に「○○さんが宣伝しているから」が決め手となることも考えられます。
近年は「推しがPRしているから知っている」「この人がPRするなら買う」という人が増えています。「誰が関わっているか」「誰から(誰の推薦で)買うか」を、購入の判断基準にする人が少なくないです。
そのため、イメージキャラクターとして起用したタレントのファン層が購入してくれる可能性が高いといえます。
4.従業員のモチベーションが上がる
イメージキャラクターに芸能人を起用すると、外部への影響だけではなく、企業内部にもよい影響を与えます。
魅力的な芸能人を起用すれば「○○さんがイメージキャラクターの企業で働いている」と感じ、業務に誇りをもつ方も出てくるでしょう。他にも、周囲から「○○って××さんがイメージキャラクターやってるところ?」と言われる機会が増え、前向きな気持ちをもつ方が増える効果も期待できます。
また、営業先で「○○さんを起用しています」など話のきっかけにもしやすく、商談をスムーズに進められる可能性も上がります。
そのため、企業全体の営業活動にもよい影響を与えられるでしょう。
5.芸能ニュースで取り上げられる可能性が上がる
芸能人の起用により商品の注目度が高まれば、テレビやネット媒体などの芸能ニュースで取り上げられる可能性が上がります。
芸能ニュースで紹介された場合、多くの人が商品・サービスを目にすることになるため、高い宣伝効果を得ることが可能です。
また、芸能ニュースによる宣伝効果だけでなく、それを目にした人からの拡散といった副次的な効果にも期待できます。
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イメージキャラクターに芸能人を起用するデメリット

イメージキャラクターに芸能人を起用するデメリットは以下の2つです。
- 一定のコストがかかる
- 不祥事のリスクがある
以下で詳しく紹介します。
1.一定のコストがかかる
イメージキャラクターとしてタレントを起用する際には、決まったコストがかかります。「誰を起用するのか」「契約期間はどれくらいか」によってコストは変動します。
前述で解説しましたが、知名度や人気度が高ければ高いほど、コストは高くなるのが一般的です。
2.不祥事のリスクがある
イメージキャラクターに起用したタレントが不祥事を起こすと、企業のイメージダウンにつながるリスクがあります。また、起用したタレントの不適切な発言にも注意しなければいけません。
何かしらのトラブルがあった場合、問題を起こしてしまった本人と契約をしている企業も、トラブルに巻き込まれる可能性が高くなるためです。
失った信用は簡単に取り戻せません。起用したタレントが世間から信用を失ってしまった場合、企業も長期的に売上を回復できないリスクが伴います。
企業のイメージダウンは売上に直結するので、タレントの人選は慎重におこないましょう。
イメージキャラクターに芸能人を起用する際の注意点

イメージキャラクターに芸能人を起用する際は、次に挙げるポイントに注意する必要があります。
- 芸能人を起用する目的を明確にする
- ターゲット層やサービスにあわせた人選をする
- 炎上やトラブルで悪影響を受けるリスクを考慮する
上記のポイントを踏まえずに芸能人を起用すると、宣伝効果の減少やイメージダウンにつながる場合もありますので注意しましょう。
1.芸能人を起用する目的を明確にする
イメージキャラクターに芸能人を起用する際は、事前に目的を明確にすることが重要です。
目的が曖昧な状態のまま芸能人を起用すると、ターゲットとキャスティングにずれが発生します。結果、当初に想定していた効果を得られない事態になりかねません。
このような事態を防ぐためにも、以下に次に挙げるような内容を事前に明確化した上で、起用するようにしましょう。
- 新規顧客を獲得したいのか
- 既存をより定着させたいのか
- ブランドイメージを強化したいのか など
2.ターゲット層やサービスにあわせた人選をする
目的に対してターゲット層やサービスにあわせた人選も重要です。
たとえば、40代女性をターゲットにしている商品をPRしたいのに、10代女性に人気の芸能人を起用しても効果は得にくいでしょう。
また、ゴルフクラブの宣伝に野球選手を起用しても説得力が弱くなってしまい、効果的なPRにはできません。
宣伝効果を最大限発揮するためにも、ターゲット層に対する知名度やサービスとのマッチングを考慮して芸能人を選びましょう。
どの芸能人が適しているかわからない場合は、タレントサブスクやキャスティング会社に相談するのも1つの方法です。
3.炎上やトラブルで悪影響を受けるリスクを考慮する
芸能人を起用する際は、炎上やトラブルによるリスクを考慮しなければなりません。
起用した芸能人が炎上した場合「炎上した人が紹介する商品やサービスも悪い」と悪影響を受ける可能性があります。
最悪の場合、別の芸能人を選ぶところからやり直さなければならなくなり、今までかけてきた手間とお金のほとんどが無駄になってしまいます。
このような事態を防ぐためにも、事前にリサーチして、不適切な言動をしそうな芸能人は選ばないようにしましょう。
イメージキャラクターに芸能人を起用する方法のまとめ

イメージキャラクターに芸能人を起用する方法は、以下の3つです。
- 芸能事務所や芸能人に直接交渉する
- キャスティング会社を利用する
- タレントサブスクを利用する
芸能人を起用すると、「自社商品の認知度が向上する」「支持層が利用してくれる」などのメリットが得られます。
「このタレントを起用して効果が出るだろうか?」「商品やサービスと合うか不安・・・」
そんな企業担当者の方は、まずはプロに相談してみるのも一つの手段です。
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Skettt Column編集部
IPを活用したマーケティング戦略を中心に、企業・ブランドの時代に合ったプロモーション手法について、情報を発信しています。
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