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自社の広告動画を作成する際に、台本や映像はそろっているものの、ナレーションをどうしたらいいのか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
近年はAIの自動音声による広告動画なども増えていますが、誤読やイントネーションの不自然さも多く、完成度の高さを求めるのであれば、やはり声優に依頼するのがベターといえるでしょう。
そこで今回は、声優を起用する際に重要な、キャスティング会社の選び方や依頼方法などを解説します。
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声優をキャスティングする方法は、主に次の2つです。
仕事を依頼したい声優の所属事務所がわかる場合は、声優事務所の公式サイトから直接問い合わせることもできます。
しかし、広告案件は納期の短いことが多いうえ、作品の内容によっては複数の事務所への交渉が必要であり、権利処理にも時間がかかるため、すべてを一任できるキャスティング会社の利用が一般的です。
声優キャスティング会社とは、声優を起用したい依頼者と声優事務所の仲介を行う会社です。依頼者の要望に合う声優の選定、事務所との交渉、契約手続きの代行などが主な業務です。
自社で直接交渉する場合、内容や状況によっては、複数の声優事務所にコンタクトをとる必要があります。また、希望に合う声優がすぐに見つかるとは限りません。通常業務も同時に進めるなかで、声優の人選ばかりにリソースを割けないケースもあるでしょう。
そこで、時間を効率よく使いたい方におすすめするのが、声優キャスティング会社の活用です。声優キャスティング会社に依頼すると、次のようなメリットがあります。
声優キャスティング会社は「企業と声優事務所との橋渡し役」といえるでしょう。
声優キャスティング会社を通す場合と声優事務所へ直接依頼する場合はどう違うのか、下表にまとめました。
比較項目 | 声優キャスティング会社 | 声優事務所(直接) |
---|---|---|
提案の幅 | さまざまな事務所から横断的な選択が可能 | 自社所属の声優限定 |
交渉の手間 | すべて一括代行 | 事務所が複数の場合は、それぞれ個別交渉 |
制作サポート | 台本チェック、収録立ち会いなどの対応が可能 | 基本的に出演部分のみ対応 |
権利管理 | 二次利用・媒体制限などの明確化が容易 | 場合によっては追加確認が必要 |
声優への依頼方法によって、キャスティングの自由度やフォロー体制などが違います。
声優事務所に直接依頼する際は、これまでの起用実績や案件の大小を問われる場合もあります。事務所に直接依頼すると、予算を抑えたキャスティングができる反面、収録以外はすべて自社で管理しなければならず、慣れていない企業にとってはネックといえるでしょう。
声優キャスティング会社に依頼すると、その会社が契約しているすべての事務所から声優を探せるため、選択の幅は広がります。声優の起用に慣れていない場合でも、声優キャスティング会社が必要な手続きを代行するので安心です。
声優のキャスティングは、下の流れで行います。
まず、どういう目的でコンテンツを作るか、誰に向けた内容にするかを決めます。
「家族連れで楽しめるイベントを告知するため、親しみやすさを重視したい」など、具体的な目的とターゲットを決めると、起用する声優を絞り込みやすいでしょう。
動画広告の媒体は、主にテレビCMやYouTube広告、デジタルサイネージなどです。スケジュールを確認したら、声のイメージや話し方など希望を洗い出し、それに適した声優をリストアップします。
契約前に二次利用の範囲や期間、クレジット表記の有無、スケジュールなどを確認しておきます。その後収録を行い、成果物が納品されるという流れです。
キャスティング会社によっては、クリエイティブのサポートを行っているところもあるため、シナリオ制作などに不安がある場合は相談してみましょう。
自社に合うキャスティング会社を選ぶためのチェックポイントを、ここで解説します。
まず数社を比較して、自社の希望に対して幅広い提案をしてくれそうな会社を選びましょう。選択肢の多い会社のほうが、イメージに近い声を見つけやすいためです。
これまでの広告案件の実績もそれぞれ確認しましょう。自社の業界に近い案件を扱っているキャスティング会社がわかると、安心して依頼できるのではないでしょうか。
依頼費用は、声優の人気やキャリア、制作する広告の内容などに応じて変わるため、キャスティング会社の公式サイトには明記されていないことが多いです。
フォームでの問い合わせや無料相談で料金の目安を教えてくれる会社も多いので、それぞれ比較するのをおすすめします。
納品スケジュールの柔軟性も、キャスティング会社を選ぶ際のポイントです。急きょ追加の音声が必要になった際などに、すぐ対応してもらえるかどうかも忘れずに確認しましょう。
ここでは、おすすめの声優キャスティング会社を5社紹介します。それぞれの特徴や得意なジャンル、実績などを比べてみてください。
株式会社エイスリーのキャスティングサービスである「ヒーローキャスティング」では、声優だけでなくタレントや俳優、インフルエンサーなど幅広いキャスティングをしています。
【実績】
【キャスティング可能な人材】
声優、タレント、芸人、俳優、モデル、アーティスト、クリエイター、アイドル、アスリート、インフルエンサー、YouTuber、TikToker、VTuber、文化人、専門家など
【得意ジャンル】
【特色】
ヒーローキャスティングの料金プランなど詳細が気になる方は、問い合わせフォームなどからご相談ください。相談費用は無料で、他社と比較した後に契約を決められます。
参照:株式会社エイスリー「ヒーローキャスティング」
株式会社プラットフォームは声優キャスティングの他に、動画・番組制作などを手がける、音響制作に強みを持った会社です。
【制作実績】
【キャスティング可能な人材】
声優、俳優、芸人、コスプレイヤーなど
【得意ジャンル】
【特色】
【料金イメージ:声優キャスティング・スタジオ音声収録】
【項目別の料金について】
公式サイトに記載されている料金は目安であるため、詳細は無料見積で確認しましょう。
参照:株式会社プラットフォーム
株式会社ジーアングルは声優キャスティングだけではなく、映像・イラスト・VTuber用コンテンツ制作などを総合的に手がける会社です。
【キャスティング実績(一部)】
【キャスティング可能な人材】
100人以上のナレーター
【得意ジャンル】
ゲーム・アニメ、特に若年層向けコンテンツ
【特色】
【料金について】
①テレビCM:14万円~
(ナレーター1人とスタジオ・収録エンジニアを手配、音声編集あり)
②WebCM:13万円~
(ナレーター1人とスタジオ・収録エンジニアを手配、音声編集あり)
③音声広告・オーディオアド:14万円~
(ナレーター1人とスタジオ・収録エンジニアを手配、音声編集あり)
その他、社内動画のガイド音声などのナレーションメニュー、ナレーターのみの手配なども可能です。
公式サイトに記載されている料金は目安であるため、詳細は無料見積で確認しましょう。使用期限や原稿の長さ、起用するナレーターなどによって、料金は変わります。特に広告は広範囲で使用されるケースが多いため、使用期限に気をつけましょう。
参照:株式会社ジーアングル
株式会社クロスアイはキャスティング事業の他に、映像制作・YouTubeの運営も行っている会社です。
【キャスティング実績】
【キャスティング可能な人材】
声優、俳優、インフルエンサー、アーティスト、アスリート、タレント、YouTuber、文化人、コスプレイヤーなど
【得意ジャンル】
広告、SNS、イベント
【特色】
公式サイトには料金についての記載はないため、事前に問い合わせて詳細を確認するようにしましょう。
参照:株式会社クロスアイ「キャスティング会社ならクロスアイ」
最後に紹介する株式会社フォニプロモーションは、声優業界に強いキャスティング会社です。
【実績(一部)】
【特色】
【料金について】
数回または期間を要するプロジェクトの場合:1案件につき、月々税別5万円~
単発のキャスティングに関する料金は、公式サイトには記載されていません。起用する声優や拘束時間、依頼内容などによって料金は変わるため、問い合わせフォームから相談してみましょう。
参照:株式会社フォニプロモーション「声優キャスティングのフォニプロモーション」
声優を広告に起用する最短ルートは、実績の豊富なキャスティング会社に相談することです。自社ブランドのイメージや企画に合った「声」を選ぶと、顧客に与える商品・サービスの印象は大きく変わります。
イベントやプロモーションビデオなどで初めて声優を起用する方も、信頼できるパートナーとなる声優キャスティング会社を選ぶと、成功をつかめるでしょう。
紹介した以外にも声優キャスティング会社はあります。自社のイメージに合うキャスティング会社を探してみてください。
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