IP活用

ゲームの広告には、俳優やタレント、芸人などの芸能人が起用されることが多いです。なかでもコミカルさやカジュアルさを演出するために芸人が選ばれるケースも多く、「この広告に出ている芸人は誰だろう」と話題になることもあります。
こうした背景には、国内ゲーム市場の拡大やゲーム広告の競争激化があります。また、SNSでの拡散を前提とした広告戦略が広がっていることも影響していると考えられるでしょう。
本記事では、ゲーム市場の動向やゲーム広告の特徴を整理しながら、芸能人が起用される理由や話題になったゲーム広告の事例を紹介します。

タレント×マーケティングで
成果を最大化

ゲーム広告が活発に展開されている背景には、ゲーム市場の拡大があります。ここでは、日本のゲーム市場の規模と、ゲーム業界における広告競争について整理します。
日本のゲーム市場は、コンシューマーゲーム(家庭用ゲーム)やモバイルゲーム、PCゲームなどを含め、世界的に見ても大きなシェアを持つ市場です。
近年は、スマートフォンゲームの普及やeスポーツの拡大、海外市場へのグローバル展開などを背景に、国内でも数兆円規模の市場を持つエンターテインメント産業として成長を続けています。
参照:ゲーム業界のデータ年鑑「ファミ通ゲーム白書 2025」発刊! 創刊20周年特集は過去20年間の国内ソフト売上ランキング
ゲーム市場の拡大に伴い、ゲーム人口の広がりや関連企業の売上拡大も進んでいます。こうした成長市場のなかで、各社はさらに自社タイトルのユーザーを獲得するため、認知拡大やダウンロード促進を目的とした広告施策に積極的に投資する傾向が見られます。
とくに広告競争が激しい分野として挙げられるのが、モバイルゲーム(スマートフォン向けゲーム)です。多くのモバイルゲームは「基本プレイ無料」で提供され、ゲーム内課金によって収益を得ています。そのため、できるだけ多くのユーザーにアプリをダウンロードしてもらうことが重要です。
こうした背景から、モバイルゲームのプロモーションにおいては、テレビCMのほか、SNS広告やYouTube広告、他のゲームアプリ内広告(リワード広告)など、さまざまな手法が活用されています。
リワード広告については、別記事で仕組みや活用方法を詳しく解説しています。
また、ゲーム実況者や配信者などを起用したインフルエンサーマーケティングも広く行われています。
インフルエンサーマーケティングの具体的な手法については、こちらの記事で詳しく紹介しているので、あわせてご覧ください。

ゲームの広告には、展開のタイミングや表現の面でいくつかの傾向が見られます。ここでは、その代表的な特徴について整理します。
ゲームの広告は基本的に、リリース直後や大型アップデート、コラボイベントなどのタイミングに合わせて集中的に展開されます。
これらの施策は、新規ユーザーの獲得や既存ユーザーの再活性化を目的として実施されることが多く、あわせて大規模な広告を打ち出すことで、短期間で認知拡大や利用促進を図るケースが多いのが特徴です。
近年のゲームの広告には、作品の内容を説明するだけでなく、SNSで話題になることを意識した表現が取り入れられるケースも見られます。広告がSNS上で拡散されたり、ミームとして話題になったりすることで、多くのユーザーの目に触れる可能性が高まるためです。
そのため、ユニークな演出や意外なキャスティング、印象に残るセリフなど、思わず人に話したくなるような要素が取り入れられる広告も少なくありません。

ここでは、ゲーム広告に芸能人が起用される主な理由について整理します。
ゲームの広告に芸能人が起用される理由の一つとして、認知を短期間で広げやすい点が挙げられます。
有名な俳優や芸人、タレントを起用することで広告そのものが注目されやすくなり、話題に上がりやすくなるでしょう。SNSでの拡散やメディアでの紹介といった二次的な広がりが生まれる可能性もあります。
こうして波及することで、広告の情報が短期間で広く伝わり、結果として認知拡大につながることが期待できます。
ゲームは、ファンタジーやバトル、カジュアル、日常系など、ジャンルによって世界観が大きく異なります。そのため広告には、ゲームの雰囲気や魅力を短い時間で伝える工夫が求められます。
タレントの持つイメージや個性をゲームの世界観と重ねることで、どのような雰囲気のゲームなのかを直感的に伝えやすくなるでしょう。ユーモアや親しみやすさを打ち出したいゲームの広告に芸人が起用されるなど、ゲームの世界観との親和性を意識したキャスティングが行われるケースも少なくありません。
人気タレントを起用することで、ゲームに関心のあるユーザーだけでなく、タレントのファンコミュニティやSNSフォロワーなど、これまでゲームに接点がなかった層にも情報が届く可能性が高まります。
また、タレントの出演をきっかけに広告が話題になり、ファンによってSNS上で共有されるケースも見られます。こうした広がりによって、結果として、より多くのユーザーに広告が届くことが期待できるでしょう。

ゲームの広告に出演するタレントは、話題性や作品との親和性などをふまえて選ばれています。ここでは、どのような人物がどのような理由で起用されているのかを見ていきましょう。
2021年に公開されたNintendo Switch用ソフト『モンスターハンターライズ』のテレビCMには、俳優の本田翼さんが出演しています。本田さんは自身のYouTubeチャンネルでゲーム実況配信を行うなど、ゲーマー、ゲーム好きとしてのイメージが広く知れわたっているタレントの一人です。
そのうえ、自身でも高校生の頃から『モンスターハンター』シリーズをプレイしていることを公言しており、同シリーズのファンとしての背景もうかがえます。
参照:株式会社カプコン(PR TIMES)「本田翼が小っちゃくなってメガネ&ジャージ姿のモンハン先生に! 「ここ、テストでっかんね~」『モンスターハンターライズ』新CMを3月9日(火)より公開。」
CMでは、本田さんが「モンハン先生」として登場し、ゲームの魅力を伝える役割を担っています。ゲームの世界観を親しみやすく伝える演出が印象的であり、実際に作品のファンが演じているため、ほかのファンの方々も親しみをもってこのCMを見ることができるでしょう。
このようにゲーム好き、またはその作品のファンとして知られるタレントを起用することで、広告に対する説得力が生まれやすくなったり、視聴者にとってもゲームの魅力や楽しさが伝わりやすくなったりすることが期待できます。
ゲームの広告には、カジュアルさや気軽さ、ユニークな世界観を伝えるために、コミカルな演出やインパクトのある表現が取り入れられることがあります。そこで起用されやすいのが、強いキャラクター性やリアクションで場を引きつけられる芸人です。
たとえば、2020年に公開されたNintendo Switch用ソフト『プロ野球 ファミスタ 2020』のテレビCMには、お笑い芸人の出川哲朗さんが出演しています。ユニフォーム姿で登場し、大きなリアクションを交えながらゲームを紹介する構成です。
芸人を起用することで、広告そのものがエンターテインメント性を持ちやすくなります。コミカルな演出は視聴者の記憶に残りやすく、ゲームタイトルの認知向上につながる効果が期待できます。
また、出川さんのように幅広い世代に知られた芸人を起用することで、ゲームのファンに限らず、野球に親しみのある層にも広告の間口を広げやすくなる点も特徴です。
ゲームのユーザー層にはZ世代を含む若年層も多く、若い世代に強い影響力を持つアーティストやアイドルが広告に起用されるケースも見られます。
2025年に公開された『桃太郎電鉄2 ~あなたの町も きっとある~』のテレビCMには、若年層に人気の高い佐久間大介さん、霜降り明星のせいやさん、石井杏奈さんが出演しています。
佐久間さんはゲーム好きとして知られ、せいやさんは普段から『桃鉄』シリーズをプレイしているため、親和性の高いキャスティングも特徴的。
くわえて、1988年から続く同作品ならではの演出として、陣内智則さん、ケンドーコバヤシさんといった異なる世代のタレントが出演するCMも制作され、計12作が展開されています。陣内さんとケンドーコバヤシさんも、かねてから『桃鉄』シリーズのファンです。
CMでは、出演者たちが実際に『桃鉄2』をプレイしながら思い入れのある駅や物件について語ったり、新キャラクターやイベントに反応したりする様子が描かれています。自然なやり取りやリアルなリアクションを通じて、今作ならではの楽しさを伝える構成になっています。
若年層に支持されるアイドルやタレントを起用することで、ゲームファン以外の層にも情報が届きやすくなり、ブランドイメージの刷新や拡張につながる点が期待できるでしょう。

2023年に公開された『ホグワーツ・レガシー』のCMには、霜降り明星のせいやさんがプレイヤーとして登場し、魔法学校の世界に没入しながらゲームを楽しむ姿が描かれています。
CMは小学校の教室内で『ハリー・ポッター』シリーズに登場する呪文を唱える子どもたちの姿が映し出されるシーンから始まり、せいやさんが同作に夢中だった頃の気持ちを想起させるような演出が取り入れられています。
幼少期の思い出と現在のプレイ体験を重ねる構成にすることで、実際に作品のファンであるせいやさんの経験と自然につながり、同世代の視聴者にとっても当時の記憶を呼び起こしやすい内容といえるでしょう。
実際に作品のファンを出演者に起用し、その記憶や感情と作品体験を結びつけることで、タイトルへの関心を喚起する構成になっています。
2025年に発売された『リトルナイトメア3』は、人気ゲーム実況者キヨさんが出演するCMを公開しています。映像はキヨさんの普段の実況スタイルをそのまま取り入れた構成で、プレイ映像にテンポのある語りを重ねることで、通常のテレビCMなどとは異なる「ゲーム実況動画のような空気感」をつくり出しています。
起用の背景には、実況文化と親和性の高いタイトルである点があると考えられます。ホラー要素や驚きの展開を含む本作は、プレイヤーのリアクションも楽しめる実況コンテンツと相性がよく、また、実況者による通常のコンテンツと同じ構成にすることで、配信視聴者層へアプローチすることもできるでしょう。
公開後は、実況風の演出やキヨさんを起用したことに対する好意的な反応が多く見られました。広告がゲームそのものだけでなく出演者への期待も喚起している点が特徴的です。実況者として活躍しているクリエイターを起用することで、ゲームと配信文化を横断する広がりを生んだ事例といえるでしょう。
2025年5月に公開されたNintendo Switch 2用ソフト『マリオカート ワールド』のCMには、Snow Manのメンバーが出演しています。複数制作された同CMシリーズのなかで、メンバー同士が対戦を楽しむ様子が描かれています。実際にプレイしている姿を映すことで、ゲームの操作感や盛り上がりが伝わるでしょう。
起用の背景には、若年層を中心に高く支持されるグループを通じて、同世代やファン層にアプローチする意図があると考えられます。仲の良さが伝わる掛け合いは、シリーズのパーティーゲームとしての魅力も印象づけるでしょう。
公開後は、メンバー同士の仲の良さが伝わるやり取りに好意的な反応が見られたほか、CMをきっかけにゲームをやってみたいという声も投稿されています。アイドルのファン層とゲームユーザー層を横断して広がった事例といえるでしょう。

ゲーム会社がタレントを起用する際に重視するのは、知名度の高さではありません。広告の中心にあるのはあくまでゲームそのものであり、タレントはその魅力を補助的に伝える存在です。そのため、まず問われるのはゲームの世界観との相性といえるでしょう。
世界観と人物像が噛み合っている場合、ターゲット層との親和性も自然に高まります。若年層向けのタイトルであれば若い世代に影響力のある人物が起用されることが多く、実況文化と結びつきの強い作品の広告には配信者が選ばれるケースも見られます。
近年はSNSを通じた波及も重要な要素です。出演者のファンコミュニティを通じて広告が共有されることで、ゲームに関心のなかった層にも情報が届く可能性があります。
こうした要素をふまえると、単に認知度の高い人物を選ぶのではなく、ブランドや作品のコンセプトと整合したキャスティングを行うことが、広告の説得力を高める一因になると考えられます。
「Skettt(スケット)」を活用すれば、作品と親和性の高いタレントやターゲット層からの支持が厚いタレントなど、5,000名以上もの中から選んで交渉することが可能です。また、企業やブランドごとに適したプロモーション戦略のサポートも行っているため、ぜひご検討ください。
最短契約期間は1か月〜と、これまでタレントを起用したことのない企業もスモールスタートしやすいプランをご用意しています。

ゲーム市場の拡大とともに、広告の役割も変化しています。数多くのタイトルが並ぶなか存在感を示すには、短期間で認知拡大させ、SNS上で波及させるためにも作品の世界観を端的に伝える工夫が欠かせません。
タレントやインフルエンサーを起用した広告は、そうした課題を解決する手法の一つです。知名度や話題性だけでなく、作品との相性やターゲット層との親和性をふまえてキャスティングを行うことで、広告はゲームの魅力を補強する役割を果たします。
重要なのは、ブランドや作品のコンセプトと整合した広告設計がなされているかどうかです。適切に発信することで、広告はユーザーとの接点を広げ、ゲームの価値をより多くの人に届ける手段となります。
タレントを起用したプロモーション手法に興味のある方は、お気軽にSkettt(スケット)にご相談ください。
サービス資料
ダウンロード

この記事の関連タグ
Copyright © 2024 Wunderbar Inc. All Rights Reserved.
IP mag