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企業の広告などに動物を起用したいと考えたことはありませんか?そんなときに活躍するのがアニマルキャスト(ペットモデル)です。
犬や猫はもちろん、鳥やウサギ、爬虫類など、さまざまな動物が映像や広告の世界で活躍しており、近年は癒し需要の高まりなどから、企業や広告制作会社からの注目度が高まっています。
本記事では、アニマルキャストの基本や起用時のポイント、費用感まで、広告や映像制作で役立つポイントを解説します。

タレント×マーケティングで
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アニマルキャストとは、CM・映画・雑誌・SNS広告などに出演する動物タレントのことを指します。ペットモデルとも呼ばれ、犬や猫を中心に、鳥、ウサギ、ハムスター、さらには爬虫類など、多様な動物が広告や映像の世界で活躍しています。
こうしたアニマルキャストの需要が高まっている背景には、SNS時代の「癒し」や「映え」への関心の高まりがあります。動物が登場する映像は、見る人の感情を引き出しやすく、商品やサービスの印象をやわらかく伝えるという効果が期待できます。
ペットフードなどペット関連商材のCMだけでなく、日常生活を描いた広告のなかにも動物が登場するケースが増えており、ブランドイメージの向上にもつながっています。
たとえば、ソフトバンクの人気CM「白戸家」シリーズに通称「お父さん犬」(正式な役名は白戸次郎)として出演する北海道犬のカイくん(初代。2024年4月以降はその息子らが引き継いでいる)やワイモバイルのCMに出演する「ふてニャン」ことスコティッシュフォールドの春馬くん(初代)やマンチカンのてみちゃん(2代目)は、企業の顔として長年にわたり多くの人に親しまれている代表的なアニマルキャストです。
カイくんは2018年に残念ながら亡くなったあと追悼写真展「カイくんありがとう展」を原宿で開催。
参照:ソフトバンクニュース「約300本のテレビCMに出演した、白戸家の初代お父さん犬「カイくん」への感謝を込めて「カイくんありがとう展」開催」
春馬くんもイメージキャラクターを務めていたあいだに、2冊も写真集を発行するなど、双方の高い人気と影響力がうかがえます。
参照:ソフトバンクニュース「セカンド写真集ですと!?“ふてニャン”撮影現場に密着!」
こうした成功例が示すように、動物を広告に登場させることは、企業のイメージ形成やブランディングにもつながるのです。実際に、猫が出演するCMは広告効果を高める傾向があることがデータで示されています。
株式会社ビデオリサーチの調査(2015年11月~2020年10月、同社サービス「クリエイティブカルテ」のデータに基づく)によると、猫が登場するテレビCMは、登場しないCMと比較して広告認知率・広告好意度ともに高く、特に20~34歳の女性と35-49歳の男性においてその傾向が顕著でした。
参照:VR Digest+「猫とTVCMの親和性をひも解く 〜猫の手を借りれば広告効果UP!?〜」
その背景には、コロナ禍のステイホーム期間に起きた“猫ブーム”があると想定できますが、人物と異なり炎上リスクもないペットモデルは、基本的に高い好感度をそのままキープしつづけるため、この傾向は今なお見られるのではないでしょうか。
アニマルキャストは視覚的なインパクトだけでなく、ポジティブな感情を喚起し、ブランディングを高める存在として、広告・映像制作の現場でますます重要な役割を担っていくでしょう。

アニマルキャストを起用する際は、一般的にペットモデルが所属している動物プロダクションを通じて依頼するのが基本です。
出演させたい動物の種類やイメージ、必要な演技や動作、撮影日時や場所などを伝えると、条件に合うアニマルキャストを選定し、写真や動画資料とともに提案してくれます。その後、双方が出演料をふくめた契約内容に合意すれば決定です。
近年では、制作スケジュールの短期化や案件の多様化により、「急な撮影に対応してほしい」「資料だけでも確認したい」といったニーズも増えています。こうした要望に応じて、即日の資料提案や動画のオーディション対応など、柔軟にサポートできる体制を整えている事務所もあります。
撮影当日は、基本的に動物トレーナー(ハンドラー)が同行して安全管理や演技サポートを行うことがほとんどです。
トレーナーはアニマルキャストの性格や習慣を把握しており、簡単な動作を誘導したり落ち着いて演技できるよう声掛けや環境調整を行ったりしながら、共演者やスタッフとの距離感に配慮し、撮影がスムーズに進むよう支援してくれます。
一方で、企画段階から動物福祉の観点も非常に重要です。長時間の拘束や複雑な演技は避け、休憩時間や水分補給を確保するようにしましょう。撮影場所の温度や照明、音量にも気を配り、アニマルキャストが落ち着いて過ごせる環境を整えることが欠かせません。
必要に応じてケージやおやつ、トイレ用品などを用意し、安全面・衛生面にも気を配りましょう。
アニマルキャスティングは「企業の制作スケジュール」と「動物の安全・快適さ」を両立させる仕組みで成り立っています。信頼できる専門事務所を通して進行することで、アニマルキャストの魅力を最大限に引き出しつつ、安心・安全な撮影を実現できるのです。

アニマルキャストを起用した広告は印象的ですが、撮影には特有の難しさがあります。体調や気分、法律や安全面などに配慮した進行管理が求められます。
動物は人間の指示どおりに動くとは限りません。体調や気分、環境の変化に敏感で、撮影現場の照明や音、匂いなどにストレスを感じることもあります。思うように動いてくれず撮影が長引く、予定していた演技ができないといったケースも少なくありません。
動物の個性や特性を理解し、柔軟にスケジュールを調整できるようにしておきましょう。
アニマルキャストを起用する際は、動物福祉の配慮が最も重要です。長時間の拘束や過度な演技は避け、適度な休憩と水分補給、静かな待機環境を確保することが求められます。
過去には動物の不適切な扱いが批判を受け、放送中止に至ったケースもあるため、倫理的な配慮を欠くことはブランドリスクにつながります。
また、撮影にペットモデルを登場させる場合は、「動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護管理法)」に基づき、第一種動物取扱業として登録された事業者に依頼する必要があります。
特定動物や希少種などを扱う場合は、撮影許可や事前申請が必要になる事もあり、法律を遵守したプロダクションを通して手配することが重要です。
参照:環境省「動物愛護管理法」
人物タレントと同様、アニマルキャストにも肖像権や著作権が発生します。撮影した写真や動画を二次利用する場合、使用範囲を明確にしておく必要があります。
SNS投稿やキャンペーンの拡大など、使用媒体が広がるほどトラブルの可能性も高まるため、権利面の取り決めは慎重に行いましょう。
現場では、共演者やスタッフ、あるいは小道具などとの接触によるトラブルや事故のリスクもあります。特に子どもや他の動物と共演する場合は、距離や動線を明確にし、急な動きを制御できる体制を整えることが求められます。
撮影中のケガや物損に備えて保険に加入している事務所もあり、こうした対策の有無やその内容を確認しておくと安心です。

アニマルキャストのギャラは、撮影の内容や拘束時間実績、人気の高さなどによって大きく変わります。一般的な相場と費用に影響するポイントを見ていきましょう。
アニマルキャストのギャラは、静止画広告・Web動画・テレビCMなど、媒体や規模で幅があります。
たとえば、ポスターやカレンダーなどのスチール撮影は1回あたり5,000円~15,000円程度が目安ですが、テレビCMは数十万単位になることもあり、有名なタレント犬で30~40万円前後といわれています。
ソフトバンクのCM「白戸家」シリーズに起用されていたカイくんは、テレビCM1本あたりの出演料が約80万円といわれており、希少動物の場合は輸送や安全管理の費用を含めて180万円程度に達することもあるそうです。
同じ犬種や猫種でも、習得している芸の種類、撮影時の対応力、個体の人気の高さなどによりギャラは変動します。また、動物トレーナーの同行費や交通費、待機時間の延長料金などが別途発生する場合もあるため、事前に見積もりで費用の内訳を確認しましょう。
アニマルキャストの報酬には、安全管理やトレーニング体制などが含まれます。そのため、安さだけで選ばずに、信頼できる事務所に依頼することが結果的に安心で効率的といえるでしょう。

アニマルキャストを採用するには、信頼できる事務所選びが不可欠です。ここでは実績豊富な3社をご紹介します。
「ペットがペットを救う」をコンセプトに、収益化だけでなく、ペットが活躍する場を増やすことを目標に掲げている事務所です。
約300頭(約200家庭)所属し、犬と猫が半々程度。ほかにも、うさぎやフェレット、ミーアキャットなど多様なアニマルキャストが登録されており、幅広い仕事に携わってます。
これまでに、ユニ・チャーム、日清ペットフード、三菱自動車、パナソニック、サントリー、ユニクロなど、さまざまな業界の広告に起用されました。メディアの実績も豊富で、NHKやTBS、AbemaTVなどの番組に出演しています。
顧問弁護士と連携したリスク管理に加え、東京海上日動火災保険、JLTリスク・サービス・ジャパンと3社で共同開発した「anicas補償サービス」により、撮影現場での万が一の対人賠償は1名あたり1億円、1事故あたり5億円まで、対物賠償は1事故あたり1,000万円まで補償する体制を整えています。
SNSや動画、スチール撮影など多様なメディアに対応可能で、国内外のプロモーションに柔軟に対応します。
参照:アニキャス公式サイト
雑誌・CM・PRイベントなど幅広い現場実績を持つ事務所です。必ず数多くの撮影を経験してきたプロトレーナーが同行し、安全かつスムーズな撮影をサポートしてくれます。
約650頭のペットが登録されており、犬・猫のほか、ヤギ、イタチ、リスなど多様なアニマルキャストが活動しています。
これまでに、MYOJO、Honda、FamilyMart、リンレイなど、雑誌・CM・SNSなどに出演し、NHKやAbemaTVなどの番組でも活躍しています。
また、14時までに問い合わせれば即日提案も可能なため急なスケジュールにも対応してもらえ、審査をクリアした優秀なペットモデルが所属しているので難易度の高い演技も期待できるでしょう。
参照:アニマルプロ公式サイト
映画やCM、雑誌などに多数の実績経験があります。一般家庭の犬猫が中心ですが、ウサギ、カピバラ、コツメカワウソ、ミーアキャット、爬虫類などが登録され、所属数は2,000頭以上にのぼります。
育成講座も運営しており、ペットモデルの魅力や能力向上に努めています。また、撮影時は必ず飼い主とマネージャーが同行するため安心です。数頭~100頭規模のオーディション設定が可能で、撮影前から企画段階まで臨機応変に対応できるのも強みです。
これまでに、ティファール、カインズ、スズキ、ダイワハウス、TBS、NHKなどの出演実績があり、テレビCM、ドラマ、映画、雑誌、Webムービーなど幅広いメディアに起用されています。
参照:エムドッグス公式サイト

アニマルキャストは、広告などの映像に温かみや親しみを与える存在です。撮影時には動物福祉への配慮や安全管理などの理解が欠かせません。動物のストレス軽減や休憩時間の確保、撮影環境の整備など、専門的な対応が求められます。
初めて依頼する場合は、法令や現場マネジメントに精通した事務所を選ぶと安心でしょう。トレーナー同行や補償制度が整った事務所なら、安全かつ円滑に撮影を進められます。
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