マーケティング戦略

インタースティシャル広告は、スマートフォンやPCの画面全体を使って視認面積を大きく確保した形式の広告のことを指し、多くのサービスで活用されています。
より訴求力に期待が持てる表現が可能になる一方で、表示するタイミングによってはユーザー体験に悪影響を与えるリスクも伴うため、ページ遷移や操作の区切りなどユーザーがひと段落つくときをよく考えましょう。
この記事ではインタースティシャル広告の基本構造やリワード広告との違い、効果的な活用シーン、SEO・UXへの配慮ポイントなど広告設計の判断材料になる情報をわかりやすく解説します。

タレント×マーケティングで
成果を最大化

インタースティシャル広告とは、スマートフォンやPCの画面全体に表示される形式の広告です。「インタースティシャル(interstitial)」は「間に挟まる」「途中の」といった意味を持つ言葉で、ページの切り替え時や画面遷移、読み込み中などユーザーの操作と操作の間に表示されます。

インタースティシャル広告とリワード広告は、どちらも画面上に表示される広告で、ゲーム内広告と相性が良い手法です。ゲームの進行や操作の区切りに組み込みやすく、多くのアプリで活用されています。
こうした共通点がある一方で、両者には広告体験の仕方に大きな違いがあります。インタースティシャル広告は、ユーザーの操作に関係なく画面上に表示されるため、高い視認率が期待できる広告です。その半面、ユーザーにとっては広告が強制的に表示されるかたちになり、デメリットとして受け取られることもあります。
リワード広告は、動画広告などを視聴することで報酬が得られる仕組みです。広告を見るかどうかをユーザー自身が選択でき、さらに報酬というメリットがあるため受け入れられやすい広告体験といえるでしょう。
このように、インタースティシャル広告とリワード広告は大きく性質が異なります。近年では両者の特徴を組み合わせた「リワードインタースティシャル広告」という融合型の形式も登場しています。
画面全体で訴求できるインタースティシャル広告の特性を活かしつつ、報酬付与によってユーザーの納得感を高められるため、強制表示と認識されやすいインタースティシャル広告の弱点を緩和できる点が特徴です。

インタースティシャル広告には、いくつかの表示形式があります。種類によって使われる場面や特徴は異なり、アプリやサービスの内容に応じて使い分けられています。ここでは、代表的なインタースティシャル広告の種類と、それぞれの特徴について整理します。
静止画のインタースティシャル広告は、画像とテキストを中心に構成される比較的シンプルな広告形式です。動画広告と比べてデータ容量が小さく、読み込み負荷も抑えやすいため、幅広いジャンルのアプリやWebサービスで利用されています。
構成がシンプルな分、実装や管理のハードルが比較的低く、インタースティシャル広告を初めて導入する場合にも選ばれやすいです。
動画のインタースティシャル広告は、画面全体で動画を再生する形式の広告です。ページ遷移やロード時間が長いアプリの待ち時間に表示されるケースが多く見られます。
ゲームアプリでは、動画インタースティシャル広告とリワードを組み合わせたリワードインタースティシャル広告として使われることもあり、報酬付与によって広告視聴への抵抗感を抑えやすく、広告成果が安定しやすいためマネタイズにもつながりやすいでしょう。
プレイアブル広告は、広告の中で実際にアプリやゲームを操作できる形式の広告です。ゲームアプリのインストールを促す目的で活用されるケースが多く見られます。
動画を見るだけでなく簡易的にプレイを体験できることにより、ユーザーが広告に能動的に関与できる点が特徴です。
短時間でもゲーム性や操作感を試せるため、ユーザーはどんなゲームか、どんなアプリかを具体的にイメージしやすくなるでしょう。

インタースティシャル広告は多くの場合、表示回数やクリック数といった成果に応じて費用が発生する「成果型広告」です。
広告費の目安を考える際にはCPM(1,000回表示あたりの広告費)やCPC(1クリックあたりの広告費)といった指標が用いられ、広告主が設定した配信条件や予算内で費用は固定ではなく状況に応じて変動します。
インタースティシャル広告の費用相場は、CPMはおよそ50〜1,000円程度で、クリック課金の場合、CPCは30〜1,000円前後です。

インタースティシャル広告は、表示するタイミング次第で成果が大きく変わります。特にアプリとWebでは、ユーザーの行動や利用状況が異なるため、同じタイミングで表示してもうまく機能するとは限りません。
ここでは、アプリとWebそれぞれの特性をふまえながら、インタースティシャル広告の表示タイミングについて整理します。
アプリにおいてインタースティシャル広告は、ユーザーの操作が一段落するタイミングで表示されると成果につながりやすいと考えられます。
たとえば、ゲームアプリを利用中の場合はステージクリア後や画面のロード中はユーザーが一時的に操作を止めている状態のため、広告が表示されても体験の流れを妨げにくく、内容が視認されやすくなるでしょう。
ただし、アプリ起動直後は注意が必要です。ユーザーはまだ目的の操作に入っておらず、これから使おうとしている段階にあるため、いきなり広告が表示されるとストレスを感じやすくなります。その結果、広告が十分に視認されなかったり、離脱につながったりする可能性があるでしょう。
Web上のインタースティシャル広告も、ユーザーの閲覧行動を妨げにくいタイミングで表示することが、成果につながりやすいと考えられます。ユーザーは特定の情報を得る目的でページを訪れているため、ページ読み込み直後などにファーストビューを大きく覆う広告表示は離脱につながりやすくなるでしょう。
そのため、ページを読み終えたタイミングや、サイトを離れようとした瞬間に表示する方法(Exit Intent)が用いられることがあります。閲覧が一段落した状態であれば、コンテンツ体験を大きく損なわずに広告を提示でき、内容にも目を向けてもらいやすくなるためです。
アプリとWebでは適した表示タイミングは異なりますが、いずれの場合もユーザーがどこまで広告を許容できるかを見極めることが重要です。
インタースティシャル広告の受け取られ方は状況によって変わるため、A/Bテストなどを通じて実際の反応を比較しながら表示タイミングを調整しましょう。

インタースティシャル広告は、バナー広告等と比較して占有面積が広いため視認性が確保しやすい広告形式です。
ここでは、インタースティシャル広告に期待できる効果を整理し、どの場面で強みが活きるのかを見ていきます。
インタースティシャル広告は画面全体に表示されるため、短時間での認知獲得に強いといえます。ロゴやサービス名、訴求ポイントを一度に伝えやすく、キャンペーン告知や新規サービスの認知拡大といった用途で活用されるケースが多いでしょう。
高い視認性により、ユーザーが広告内容を十分に認識したうえで、クリックなどの次の行動へ進む導線を設計しやすい点も特徴です。そのため、認知獲得にとどまらず、CV獲得を目的とした施策の一環として活用されるケースも見られます。
CVRについては、画面全体で広告を確実に届けられる特性から、訴求内容・表現方法とユーザーの関心とのズレを検証しやすい点も、インタースティシャル広告の特性といえます。
インタースティシャル広告はWebよりもアプリ領域、特にゲームアプリのプロモーションにおいて効果を発揮しやすい広告形式です。画面全体で訴求できる特性を活かし、アプリインストールを目的に多く活用されています。
動画広告やプレイアブル広告を組み合わせることで、アプリの内容や操作感を事前に伝えられるため、アプリインストールという成果につながりやすく、そのうえで「想像と違った」と感じられにくいでしょう。
また、ゲームアプリインストール後のユーザーに対しては、インタースティシャル広告に報酬要素を組み合わせたリワード広告として配信されるケースも多く、プレイ体験を大きく損なわずにマネタイズにつなげる手法として用いられています。
このように、インタースティシャル広告は、アプリインストールの獲得から、インストール後の収益化まで、アプリ内のさまざまな場面で活用可能です。

モバイル検索においてGoogleが問題視しているのは、ユーザー体験(UX)を妨げる表示です。インタースティシャル広告についても、広告形式そのものではなく、コンテンツへのアクセスを阻害する表示方法がSEO上の観点で注視されています。

特に閲覧途中で画面の大部分を覆うように表示される広告は、問題になりやすいケースの一つです。コンテンツがほとんど見えず、スクロールもできない状態では、ユーザーは本来求めていた情報をすぐに確認できません。
また、広告を閉じる操作がわかりにくい、あるいは一定時間操作できない、などの閲覧を事実上制限する表示は、UXを損ねやすいとされています。
そのため、インタースティシャル広告を運用する際には、表示のタイミングや方法に配慮する必要があります。ページ読み込み直後やコンテンツ閲覧の妨げになる場面での表示を避けること、広告を閉じる操作が分かりやすく容易であることなど、ユーザー体験を優先した設計が重要です。
広告効果だけでなく、ユーザーがストレスなく目的のコンテンツにたどり着けるかという視点で表示を判断することが、SEOの観点でも求められます。

インタースティシャル広告は画面を大きく占有する特性上、表示方法によってはユーザー体験を強く阻害してしまうおそれがあります。そのため近年では、国内外で過度な強制表示を抑制する流れが強まり、インタースティシャル広告の扱いに対するルールが整備されてきました。
GoogleやYahoo!、App Store(Apple)などの主要なプラットフォームでは共通して、ユーザーの操作や閲覧を妨げるような広告表示を避ける方針が示されています。
たとえば、アプリやページを開いた直後に画面全体を覆う表示や、広告とコンテンツの区別がわかりにくい実装などは制限や審査の対象となります。インタースティシャル広告を表示する場合には、操作の区切りとなるタイミングであることや、ユーザーが意図しない操作をしない設計であることが前提です。
参照1:Google「インタースティシャル広告を導入する際の禁止事項」
参照2:LINEヤフー for business「【広告実装ガイドライン違反事例】ユーザーにストレスを与えないインタースティシャル広告とは」
参照3:Apple「App Reviewガイドライン」
近年はCookie規制の進展などを受けて、従来のように詳細な行動データを前提とした広告配信が難しくなりました。その影響で、ターゲティング精度が下がり、広告とユーザーの関心にズレが生じやすくなることは、広告運用上の課題として意識されています。
また、未成年ユーザーが利用するサービスにおいては、広告表現や表示方法への配慮がより強く求められます。判断力や操作経験が十分でないユーザーに対して、強い訴求や誤操作を招きやすい広告表示を行うことへの懸念が高まっており、インタースティシャル広告についても慎重な設計、運用が必須です。

インタースティシャル広告は、視認性の高さに強みがある一方、ユーザー体験を前提とした設計が欠かせない広告形式です。
表示タイミングやクリエイティブ、配信するサイトやアプリとの相性によって受け取られ方が大きく変わるため、利用文脈に合った活用を重視しましょう。具体的にどの場面で使うべきかを整理したうえで設計してみてください。
サービス資料
ダウンロード

この記事の関連タグ
関連記事一覧あわせてこちらの記事もチェック!
Copyright © 2024 Wunderbar Inc. All Rights Reserved.
IP mag