補聴器をもっと身近に。Vibe補聴器誕生の想い

Vibe補聴器をローンチするに至った背景について教えてください。
山崎さん:弊社は2020年11月にVibeをローンチしました。
日本の補聴器市場では補助金の制度が十分に整っておらず、高額になってしまうケースが多いため、難聴を自覚している人のうち約15%しか使用していないという現状があります。これは、補助金の制度が整っている欧米と比べると非常に低い割合です。
また、従来の補聴器は専門店でのフィッティングが必要であり、購入のハードルが高い点も課題でした。
そこで、ユーザーがスマホのアプリでセルフフィッティングできる仕組みを採用し、リーズナブルな製品を提供することを目指しました。
市場での反響はいかがでしたか?
山崎さん:発売当初から、リーズナブルな価格設定と利便性の高さが評価され、市場の反応も上々でした。
初年度からかなりよいペースで成長を遂げていたのですが、昨年(2024年)、売上成長が少し鈍化し始めたかなということで、ブランディングを強化する施策を検討するようになりました。
そのブランディング強化の一環としてタレント起用を検討されたのでしょうか?
山崎さん:はい、補聴器を初めて使う方にとっては特に「装用することへの抵抗感」が大きいため、より親しみやすいイメージを持ってもらいたかったんです。
そこで、タレントさんを起用することで信頼性を向上させ、より多くの人の補聴器を使用することへの第一歩を後押しできるのではないかと考えました。